日本全国の婚活に励むユーザーから寄せられたお悩みに答えるYouTubeチャンネル「植草美幸の結婚相談所マリーミー」。人気エピソードから、30歳女性のお悩みを紹介します。
相談者プロフィール
相談者本人:30歳女性
学歴:日本国内の有名国立大および大学院卒
職業:外資系企業の正社員
年収:約1800万円
相談:女性が男性より収入が高い場合の男性の立て方
「彼のプライドを傷つけたくない」
専門性を生かして都内でキャリアを積み、20代後半には欧州で駐在し、現地で転職活動をしたという相談者。恋愛経験は日本人と2~3年の交際が数回で、以前の交際相手と別れてからは、海外での生活や仕事を「言い訳」に恋愛を後回しにしてきたと告白します。
しかし、今年に入ると生活も落ち着き、すてきな男性とも巡り会い、交際を開始したそう。相手は2歳年上のヨーロッパ人で教職員。誠実で明るい人柄の彼は家事や料理にも積極的で、交際半年を迎えたころには将来について考えるようになったといいます。近いうちに互いの両親にあいさつをする、結婚2年後には子どもが欲しいと話し合うなど、一見すると順風満帆なのですが……。
相談者は、交際相手の「金銭面についてのみ」気になっている様子。というのも、彼の年収は日本円だと約600万円で貯金額は約100万円。対する相談者は年収約1800万円と高収入で、「ある程度貯蓄もある」とのこと。
ただし、ぜいたくをしているというわけではなく、母子家庭の相談者は実家、そしてまだ学生の妹と弟へサポートをしている事情もあるようです。
また、相談者との収入差を気にしている彼は、自身の収入事情を積極的に開示してくれたものの、相談者の収入事情は聞きたくないそう。旅行などのイベントにおける予算感も、すでに差が出てきている状況で、「金銭面の話になった場合、いかに彼のプライドを傷つけず相談者が多めに出すと提案すべきか」「出産・子育てにおいて彼へ金銭的に頼れず、心の中で『もう少し稼いでくれたら』という思いがあるが、どういう心構えで付き合っていけばよいか」という2点について、助言を求めました。
解決方法は「1つしかない!」
「彼との未来を見据え前向きに交際を続けていきたい」という相談者に植草さんは、「マッチングが違うよっていうのは言えなくなっちゃった」と吐露。
そして、「彼のプライドを傷つけずに……」という質問には、「方法は1つしかない!」「そっち(交際相手)に合わせるしかない」と説き、これこそが“彼を立てる”ことにつながると助言します。ただし、生活水準の“グレードアップ”をどうしても望むなら「宝くじ当たったんだぁ! と言うしかない」と、思わずクスッと笑ってしまう回答も添えています。
また、もう1つの質問である「もう少し稼いでくれたら……」については、「この気持ちは一生拭えない」と冷静に返しました。今後も年収が上がっていくであろう相談者に対し、「働き続けて頑張り続けている自分っていうのがある」「(年収約600万円の)夫を見た時に、結構ガッカリすることはあると思う」という現実を伝えた上で、相談者よりも彼が家事や育児を積極的にしっかりとやってくれれば、「尊敬は生まれる」と相談者自身の価値観や考え方次第とアドバイスを送りました。
結婚相談所マリーミー代表。恋愛・婚活アドバイザー。ラジオやWebメディアも含め、年間約2000件の恋愛・結婚相談を有し、自身が代表を務める相談所では年間成婚率80%を達成するなど業界異例の成果を誇る。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)をはじめテレビ出演多数。著書に『ドキュメント「婚活」サバイバル』(青春出版社)、『結婚の技術』(中央公論新社)など。