一生に1度は訪れたいポーランドの祝日 儚く美しいスピチミェシュの花の道に、華やかなウォヴィチの行列

海外旅行に行くと現地のイベントやお祭りに出くわすことも。ポーランドでは5~6月頃に華やかな聖体節の祝日があります。2024年の聖体節のタイミングで実施されたプレスツアーに参加し、現地で体験したカトリック教徒が多いポーランドらしい祝日の様子をリポートします。

華やかな行列にくぎ付け! ウォヴィチの聖体節

ウォヴィチの教会
ウォヴィチの教会。ミサの最中、教会のまわりにも大勢の人がいた
もう1つ、別の町の聖体節の様子も紹介します。スピチミェシュから東に約100キロ、首都ワルシャワからは西に約80キロの場所にあるウォヴィチです。この町では伝統的な衣装を身にまとった聖体節の行列が有名です。
 
かつては教会が支配したウォヴィチ公国があり、農業が盛んで豊かでした。旧市街の真ん中に大きな広場があるのは町の豊かさの象徴だそうです。 
ウォヴィチの聖体節
ミサの前になると、教会のまわりには民族衣装を着た人が続々集まってくる
聖体節では、まずミサが1時間、その後行列が2時間ほど続きます。普段は静かな町ですが、この日ばかりは人でいっぱい。周辺で1番大きな教会なので、他の教区からも人が来ているのだそう。筆者のような観光客も多く、ツアーバスもやってきます。
ウォヴィチの聖体節
行列では特別な旗を持って進む
ちなみにポーランドでは、教会は祈りの場です。現地の人が「西ヨーロッパを訪れたとき、誰も祈っていなくて驚いた。多くの観光客が見学に訪れていて、教会はまるでミュージアムのようだった」と話していたのが印象的でした。 
ウォヴィチの聖体節
刺しゅうもかつては家々でやっていたが、今は工房に頼む人が多い
ちなみに衣装は洗濯禁止です。自然の素材を使っているので、色が落ちてしまうのがその理由。冬がきたら、雪の上で軽く叩いて汚れを落とし、丁寧に保管しているとのこと。 
ウォヴィチの聖体節
撮影に笑顔で応じてくれたファミリー
ウォヴィチの人たちにとっても、1年に1度の特別な日。カメラを向ければにこやかな笑顔を向けてくれます。
ウォヴィチの聖体節
行列は止まりながらゆっくり進む
日本では味わえない華やかなポーランドの聖体節。日本からポーランドへは、成田と首都のワルシャワ間を、LOTポーランド航空の直行便が結んでいます。2024年の聖体節は終了しましたが、来年以降の旅行プランに加えてみませんか?

取材協力:ポーランド政府観光局LOTポーランド航空
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古屋 江美子 プロフィール
旅行やグルメを中心にWebや雑誌など様々な媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40ヶ国。出身地である山梨県の「やまなし大使」としてもさまざまな情報を発信中。
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