「ディズニークルーズ」には日本人にうれしいメリットが! 世界観に浸れるだけじゃない3つの魅力

オリエンタルランドが、日本を拠点とするディズニークルーズの就航を目指すことを発表! 今回はクルーズコンサルタントで旅行ジャーナリストの筆者が、利用者目線で「何がすごい?」「何がうれしい?」を解説します。(サムネイル画像出典:プレスリリース)

オリエンタルランドは2024年7月9日、ディズニー・エンタプライゼズ・インク(以下「ディズニー社」)と、日本を拠点とするクルーズ事業に関するライセンス契約を締結、2028年度の就航を目指すことを発表しました。コロナ明けから続くクルーズ人気も相まって、各媒体でも特集が組まれ、大きな話題となっています。

今回はクルーズコンサルタントで旅行ジャーナリストの筆者が、この発表について、利用者目線で「何がすごい?」「何がうれしい?」を解説します。
ディズニークルーズのイメージ(c)Disney(画像出典:プレスリリース)
ディズニークルーズのイメージ(c)Disney(画像出典:プレスリリース

日本船籍のファミリー向けクルーズは空白地帯

ディズニークルーズが就航というニュースで、まず1番に注目したいのが「日本船籍」を予定しているということ。これが利用者からすると大きなメリットとなります。

クルーズといっても、船の大きさやコンセプトによって過ごし方は大きく変わります。

現在、日本船籍のクルーズ船は、郵船クルーズが運航する「飛鳥Ⅱ」、商船三井が運航する「にっぽん丸」の2隻のみ。それぞれ2025年には「飛鳥Ⅲ」を、2024年12月には「MITSUI OCEAN FUJI」のデビューを発表していますが、いずれもターゲットは「大人」。3~5万トン程度の比較的小さめの船体で、ゆったりと美食やホスピタリティを楽しむラグジュアリーなクルーズ船です。

そのため、ファミリーを想定した「キッズクラブ」や、子ども向けのアクティビティはありません。(※夏休みなど期間限定で子ども向けのサービスやイベントなどは実施されます)

そんな中、今回はファミリーにも絶大な人気を誇る「ディズニークルーズ」が、日本船籍で運航を発表。日本におけるファミリー向けクルーズの空白地帯を埋めることになります。

日本船籍だから、短い休みでもクルーズ旅行が可能!

ここ数年、ファミリーに人気なのが外国客船のクルーズ。中でも10万トン超の大型客船は、お子さまから大人まで楽しめるエンターテインメントが充実。しかも1泊当たり1万円代~と利用しやすい価格から乗船できるとあって人気です。
 
一方で、外国客船には、カボタージュという「自国の沿岸輸送、すなわち内航海運は自国船に限る」という規制があります。つまり外国船籍は、日本国内だけの輸送はできず、1度海外へ立ち寄る必要があるということ。

この規制のため、外国船籍の日本発着クルーズでは、韓国の釜山や済州島、あるいは台湾などへ立ち寄るのが一般的。すると、例えば首都圏発着の場合なら1週間程度と、どうしてもクルーズ期間は長くなります。
 
その点ディズニークルーズは、日本船籍ということで上記の縛りがありません。つまり1泊2日などのクルーズも設定が可能となります(※発表によると首都圏発着で、2〜4泊のショートクルーズを予定とのこと)。

働き方改革が進んだとはいえ、ファミリー世帯は子どもの学校もあり、長期の旅行に出かけるのは大変なこと。旅行期間がネックでクルーズを諦めていたファミリー層も多くいました。ディズニークルーズは日程的に参加がしやすい点も大きなメリットとなります。また国内輸送なのでパスポートが不要なのもうれしいポイントです。
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巨大客船が丸ごとディズニーの世界観!
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