「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
商品が届いたのですが、クッション材を使わずに箱の中に入っていました。出品者にクレームを入れてもいいですか?
(回答)
もし届いた商品にダメージがあるならば、出品者に連絡をした方がいいです。でもそうでないならば、波風を立てなくてもいいのではと筆者は考えます。また商品によってはクッション材が不要なものもあります。
以下で詳しく解説します。
商品が壊れている、傷ついていたら出品者に連絡する
購入した商品が食器やガラス製品など、衝撃を与えると壊れてしまうようなものの場合、梱包時のクッション材は必須です。おそらくクッション材なしでは、到着したときに何らかの破損が起きていると思います。そのような商品なのにクッション材が使用されていなくて、商品が壊れているならば、明らかに出品者の落ち度だと筆者は考えます。受取評価はせずに、出品者へ届いた商品の破損状況について連絡し、その後事務局へも問い合わせましょう。
商品に特にダメージがないなら、クレームは入れなくてもいい?
クッション材なしで発送すると、商品によっては箱の中で動いてしまうため、固定するのが大前提です。しかし、もともと箱に入っているような商品の場合、梱包材の中で動いてしまったとしても、商品自体にダメージがないケースもあります。実は筆者も化粧品を購入した時、宅急便コンパクトの箱の中には化粧品だけが入っていました。固定もされていなかったので、箱を揺らすと中で商品が動く音を確認できたくらいです。それでも中身には支障がなかったので、出品者に連絡はしませんでした。
もし「クッション材がない」と連絡したとしても、商品にダメージがない以上返品などの対応をしてもらう必要はありません。むしろ、そう連絡することで波風が立って互いに嫌な思いをしてしまうだけ。そう考えたら、そっとしておくのがよいのではないかと筆者は考えました。
クッション材が不要な商品もある
衝撃が加わってもダメージを受けにくい商品、例えば洋服やぬいぐるみの場合には、クッション材は不要です。一般的に配送中にダメージが受けにくく壊れにくいようなものであれば、クッション材が使用されていなくても出品者にクレームを入れることはないと思います。クッション材を使うことで、より安全に配送ができますが、クッション材を使用していないとしても、許容できる商品は少なくありません。人それぞれ捉え方や考え方は違ってきますが、商品が何らかのダメージを受けていない限り、出品者にクレームは入れないほうがよいのかなと筆者は考えます。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。