「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
扇風機は「羽根の枚数」でどのような違いが生まれるのでしょうか?
(回答)
羽根の枚数が多いほど自然で柔らかい風になるものの、風量を上げると風切り音が大きくなりやすいというデメリットがあります。
優しい風を好むのであれば羽根の枚数が多い製品がおすすめ
昔の扇風機は3枚羽根がスタンダードでしたが、最近では5枚、7枚、9枚など羽根の枚数が多い製品が増えています。また、中心部と外縁部に別の羽根を配置し、10枚を超える枚数を搭載する製品もあります。羽根の枚数が多くなっている目的の1つに「ムラのない風を送り、自然に近い風を送ること」があります。扇風機は羽根の枚数が少ないと、1枚の羽根が送り出す風量が多くパワフルになります。力強い風で涼しさを実感しやすい半面、風にムラが生じやすいため、長時間風に当たると疲れやすいというデメリットがあります。
その弱点を解消し、よりムラのない自然に近い風を送り出せるのが、羽根の枚数が多い製品のメリットです。しかし羽根の数を多くすると、風量を上げた際に風切り音が大きくなりやすいというデメリットがあります。
多い=良い、少ない=悪いではない。お店で体感してみましょう
それぞれメリットとデメリットがありますが、製品を設計・製造するメーカーはそのメリットを伸ばし、デメリットを解消するように羽根の形状を見直すなどの工夫をこらしています。そのため、羽根の枚数が多い方がいい、少ないのはダメと一概に言えるものではありません。使う人の好みによっても大きく印象が変わると思いますので、できるだけ実際にお店で体感してみるのをおすすめします。
All About ガイドがすすめる扇風機:バルミューダ「EGF-1800」
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。