そんなiPhoneのバッテリー寿命を縮める行為について、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
iPhoneのバッテリー寿命を縮めるNG行為ってありますか?
(回答)
iPhoneのバッテリー寿命を保つためには、いくつかの注意点があります。主には「過充電」「過放電」「高温下での使用」「充電中の使用」の4点を避けることが重要です。
iPhoneのバッテリー寿命の目安は?
iPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは、充電できる容量の上限が徐々に減っていきます。容量の目安は、理想的な条件下でフル充電サイクルを繰り返した回数を参考値とされています。「フル充電サイクル」とは、バッテリー容量の100%に相当する電力を使った際の充電回数のこと。例えば「100%充電」→「75%消費」→「75%充電」→「25%消費」というフローの場合、消費した電力が「75%+25%= 100%」となり、これで1サイクル行ったことになります。
80%を下回った=バッテリーの寿命というわけではありません。筆者のiPhone 12 Pro Max はすでに最大容量76%になっていますが、現役で使い続けています。
しかし一般的に、80%を下回ってくると、バッテリーの交換を検討してもいい頃合いだといわれています。
バッテリー寿命を縮める「NG行為」4選
上記のように、iPhoneのバッテリー寿命はフル充電サイクルの回数を目安としています。しかしこれは通常の使い方をした場合であり、使い方によってはバッテリーの寿命を早めてしまう可能性があります。以下に、バッテリー寿命を早めてしまう可能性がある使い方について、その例をご紹介します。
1:過充電
長時間にわたって充電し続けることは、バッテリーにストレスを与え、劣化を早める原因となります。充電が100%に達したら、充電ケーブルを外すように心がけましょう。ただ「充電しながら寝る」のは問題ありません。iPhoneは、ユーザーの充電パターンを学び、起床のタイミングでちょうど100%充電になるように計算をしてくれています。
充電をしながら寝たとしても、100%の状態で充電され続けるわけではないので安心してください。
2:完全放電
バッテリーを0%まで完全に使い切ることは、バッテリーにダメージを与える可能性があります。特に、バッテリーが0%の状態で長期保存するのはNG。Appleの公式Webサイトでも「6カ月以上デバイスを保管する予定の場合は、6カ月ごとに50%まで充電します」と書かれています。
過去には「バッテリーを使い切ってから充電した方がいい」といった意見もありましたが、リチウムイオンバッテリーでは該当しません。足りなくなったら継ぎ足しながら充電するのが正しい使い方です。
3:極端な温度での使用
高温や低温環境での使用や保管は、バッテリーの劣化を加速させます。特に、高温環境(35度以上)での使用は避けるべきです。また、寒冷地では充電性能が低下し、バッテリーの劣化を引き起こす可能性があります。iPhoneの最適な温度範囲は「0〜35度」とされています。日本の夏場、特に車内などの高温になりやすい場所では35度を超える可能性があるので、注意しましょう。
4:充電しながらの高負荷使用
充電中にアプリケーションを使用すると、バッテリーが過度に発熱し、劣化を早める原因になります。充電中はできるだけ高負荷の作業を避けるようにしましょう。特に注意が必要なのは、ゲームや動画編集などのアプリです。これらのアプリは負荷が高く、発熱しやすいので注意しましょう。
定期的なアップデートも有効
バッテリー寿命を延ばすためには、上記のNG行為を避けることが大切です。iPhoneのバッテリー寿命を最大限に保つために、適切な充電管理と温度管理を心がけましょう。また、定期的なソフトウエアアップデートを行うことも、バッテリーの健康を保つために有効です。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。