何気なく過ごしている今日も、過去には何かが起きている日です。当時のニュースを振り返ってみましょう。
家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」が発売開始
41年前の1983年7月15日、任天堂から「ファミリーコンピュータ」が発売。価格は1万4800円でした。同時発売タイトルは、アーケードゲームとして稼働していた『ドンキーコング』『ドンキーコングJR.』『ポパイ』の3タイトルで、価格はそれぞれ3800円。
家でゲームセンターと同じようなゲームが遊べること、そしてカセットを入れ換えるだけで別のゲームも遊べることが大きな特徴でした。
同じ日に発売されたセガのSG-1000や、4日後に発売されたエポックのカセットビジョンJr.など、競合のゲーム機が一挙に発売された時期でしたが、それでもファミコンが空前のヒットとなったのは、圧倒的なソフトラインアップが魅力だったとされています。
ハドソン、ナムコ、コナミ、カプコンなど、多数のサードパーティが参加し、『ゼルダの伝説』や『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』など現在も続く人気シリーズも生まれました。
2P側はマイク搭載!? 遊び心の詰まった名機
コントローラーには、すでに発売していた携帯用ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」の十字キーを採用。最初のABボタンは「四角形のゴム製」でしたが、使い込むとゴムが切れる、斜めに押し込むと内側に食い込んで戻らないなどの問題が発生したため「プラスチック製の丸ボタン」に変更されました。
十字キーと丸ボタンが並ぶ横長のレイアウトは非常に扱いやすく、他社を含めてその後発売される世界のゲーム機のスタンダードになりました。
さらに、2P側のコントローラーのみ、マイクが内蔵されていて、『バンゲリングベイ』で「ハドソン」と叫ぶと飛行機を呼び集められたり、『たけしの挑戦状』でカラオケを歌えたりなど、ソフトによってさまざまな遊び方が用意されていました。
スタンダードかつ遊び心の詰まったコントローラーに、充実のラインアップ。ファミコンは瞬く間に大人気となり、やがては社会現象にまで発展。
2003年9月の製造中止までに世界で6191万台、ゲームソフトは約5億本を販売しました。
41年前の今日、あなたは何をしていましたか? この機会に、振り返ってみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。