8GBで2万3040円、不便すぎた16年前のiPhoneを振り返る【7月11日は日本で初めてiPhoneが発売された日】

16年前の今日、あなたは何をしていましたか? 2008年7月11日、ソフトバンクモバイルから日本で初めてApple社のスマートフォン「iPhone 3G」が発売されました。当時のニュースを振り返ってみましょう。

iPhone 3G
16年前の2008年7月11日、日本で初めて「iPhone」が発売開始に(画像:All About
「そうか、今日はあれがあった日か!」

何気なく過ごしている今日も、過去には何かが起きている日です。当時のニュースを振り返ってみましょう。

日本で初めて「iPhone」が発売開始

16年前の2008年7月11日、ソフトバンクモバイルから日本で初めてApple社のスマートフォン「iPhone 3G」が発売されました。

本体価格は8GBモデルで6万9120円。24回払いプラン、いわゆる「2年縛り」で新規に購入した場合は2万3040円でした。

Appleの方針で予約ができず、また表参道の店舗だけ開店時間を繰り上げたため、3日前から並んだ人も含めて1500人が列を作るお祭り状態に。

「乗るしかない、このビッグウェーブに」という名言も生まれ、日本中の注目を集めました。

午前7時の発売直前に登場した当時のソフトバンクモバイル社長だった孫正義さんがあいさつ。

「今年はまさにケータイがインターネット・マシンになる元年。今日がその歴史的に記念すべき日だ」「これからインターネットはパソコンよりこの携帯の方が快適で便利だという時代がやってくる」と高らかに宣言しました。

不便でもシンプルで新しかったiPhone 3G

iPhone 3Gのスペックを振り返ってみると、画面サイズは480×320ピクセルの3.5インチ。

背面カメラは200万画素でフラッシュやオートフォーカスなしで動画撮影不可。前面カメラは搭載されていなかったので、ビデオ通話などもできませんでした。

また、発売当初はコピーアンドペーストができない、おサイフケータイ機能や絵文字が使えないなど、ガラケーと比べて劣る部分に対して批判的な声も上がりました。

しかし、Appleの洗練されたデザインと画期的なタッチスクリーン、フリック入力などシンプルで使いやすいUI、そして低ピクセルでフラッシュ未対応ながらもフルブラウザによるインターネット体験など、ガジェット好きの心をつかむ革新的なスマートフォンでした。

2年縛りなら月額料金を抑えられたこと、毎年のように不便を解消する新機種やOSのアップデートがリリースされたこともあり、次第に一般ユーザーからの人気も集めるようになりました。

最新機種がiPhone 15となった現在でも、国内シェア率はAndroidを抑えて約7割と非常に高いものになっています。

16年前の今日、あなたは何をしていましたか? この機会に、振り返ってみてはいかがでしょうか。


関連記事:初代iPhoneから読み解く、iPhone 3Gの魅力


この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
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