横浜DeNAベイスターズは、2024年6月27日より新たなベイスターズオリジナルフード「すたぁ麺」を横浜スタジアム内で発売。湯河原の名店「らぁ麺 飯田商店」と共同開発した、素材にこだわった「まぜそば」です。発表会で新商品にかける思いを伺ってきました(画像は全て筆者撮影)。
「すたぁ麺」誕生のきっかけは「ラブレター」!?
新たなベイスターズオリジナルフード「すたぁ麺」が誕生したきっかけは、1通のラブレターでした。ラブレターを送ったのは、横浜DeNAベイスターズの飲食部員・牧山佳奈さん。地元神奈川の名店「らぁ麺 飯田商店」とのコラボレーションメニューを作りたいとの一心で、「日本一予約の取れないラーメン店」といわれる同店の予約を1カ月半かけて取り、2023年11月に初めてお店を訪れました。
ラーメンのおいしさを再確認した牧山さんは、コラボレーションメニューにかける思いを込めた手紙をスタッフに託したのでした。「子どもから大人まで、みんなが楽しめるスタジアムグルメを作りたい」と。
するとその2日後、牧山さんに1本の電話がかかってきました。「もしもし飯田です。明日、鎌倉市で難民や避難民にラーメンを振るまうイベントに参加するので、来ていただけるのであれば直接お話できるのですが」──もちろん、駆けつけた牧山さん。そこから「すたぁ麺」の開発がスタートしました。
球場グルメは制約だらけ! 汁のない「まぜそば」に
牧山さんの強い思いに応えたいと、1カ月にわたり商品化への道すじや商品イメージをすり合わせ、正式にコラボレーションが決定。飯田さんは横浜スタジアムに足を運び、来場者の客層や球場で食べやすい形を視察した結果、汁のない「まぜそば」を作り上げていくことに。
「まぜそばは、麺がおいしくないとはじまらない」と、さまざまな麺を試し、冷凍調理麺の製造・販売を行う「キンレイ」の国産小麦を使用した冷凍麺と出会います。「このおいしい麺がなかったら、『すたぁ麺』は完成しなかった」と飯田さん。20秒で茹で上がるのでスピーディーに提供できます。
麺の味わいに負けない強さと余韻を表現するために、鶏ガラダレには「貝のうま味」と「ニンニク」の風味を少しだけ加えてあります。