渋谷のような繁華街でiPhoneの電波が繋がりにくくなるのはなぜですか？ 【スマホのプロが解説】

渋谷や新宿など、多くの人が集まる繁華街で、iPhoneの電波がつながりにくいと感じたことがある人も多いはず。どのような原因が考えられるのでしょうか。

「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。 

渋谷や新宿などの繁華街で電波が悪くなる理由

人や建物が多い繁華街では、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの電波がつながりにくくなることがあります。

原因として考えられるものはいくつかあります。

●人口密度の高さ
繁華街では一度に多くの人がスマートフォンを始めとした無線通信デバイスを使用します。これが原因で、通信ネットワークに負荷がかかり、通信速度や接続の安定性が低下する可能性があります。

●建物の構造と密度
高層ビルや商業施設が密集していると、電波が建物に反射したり遮られたりして、電波の到達が難しくなることがあります。また、建物内部では電波が弱くなりがちです。

●周波数の干渉
多くの電波が飛び交う地域では、異なる周波数帯が干渉しあい、通信品質が低下することがあります。

●基地局のキャパシティ
各基地局には接続できるデバイスの数に限りがあります。繁華街では短時間に大量のデバイスが接続を試みるため、基地局のキャパシティが超過し、通信品質が低下する可能性があります。

しかし、どれも推測となってしまうため、対策としては「効果があると思われるものを1つずつ試してみる」ということになりそうです。

モバイルデータ通信が不安定なときの対策は？

具体的には以下のような対策が考えられます。

●モバイルデータの再起動
一時的な通信障害の場合、スマートフォンのモバイルデータをオフにして再度オンにすることで、通信が改善することがあります。コントロールセンターから「機内モード」をオンにして数秒待機。その後、再度「機内モード」をオフにします。これによりモバイルデータの再起動を素早く行えます。

●利用する回線の変更
5Gの回線が混雑している場合、4G回線に切り替えることで通信が改善することもあります。設定アプリを立ち上げて、「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」を選択し、4Gにチェックをいれます。

●Wi-Fiの利用
モバイルデータ通信が混雑しているなら、Wi-Fiを利用するのも有効な手段です。繁華街であれば、開放されているフリーのWi-Fiが提供されている可能性もあります。ただしセキュリティには十分に配慮しましょう。

●電波の強い場所への移動
ビルの中や地下など電波の弱い場所から、できるだけ屋外や窓際など電波が強い場所に移動することで、通信状態を改善できる可能性があります。

電波のつながりにくさを感じた場合には、試してみてもよいかもしれません。