さらに、調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
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第2位：シャープ
2位には、「シャープ」がランクイン。
シャープペンシルの大ヒットが社名の由来となったシャープ。その後も鉱石ラジオやテレビ、電子レンジなどを手掛け、次第に総合エレクトロ企業へと変化し、現在の業態になりました。
シャープの洗濯機といえば、1992年に発表された「穴なし槽洗濯機」が有名です。洗濯機と外槽の間にたまるムダな水をなくし、穴がなくても脱水できる仕組みを実現したことで、大幅な節水につながったそう。現在ラインアップされている「ES-X11B」を見ると、なめらかにカーブしたガラスドアのスタイリッシュなデザインが印象的です。
自由回答では、「シンプルなデザインが好きで、シャープではそのような製品が多く感じる為」（40代女性／静岡県）や、「量販店で見かけると、目が行くものが、このメーカーが多い」（50代男性／埼玉県）、「予算があれば、シャープのドラム式洗濯機を購入したい、サイズは大きいがデザインは最も良い」（40代男性／兵庫県）といったコメントが寄せられていました。
第1位：パナソニック
1位は、「パナソニック」です。
1950年代から始まった白モノ家電ブームにおいて、俗に言う「三種の神器」の1つとしてとても人気があった洗濯機。パナソニックも一気に生産数を拡張し、1970年代には1000万台、2000年ごろには5000万台、そして2013年には累計1億台の大台を突破しました。
現在のラインアップを見ると、ドラム式洗濯乾燥機「Cuble（キューブル）」のデザインが印象的。水平・垂直の「キュービックフォルム」で、空間になじみやすい仕上がりとなっています。
アンケート回答を見ると、「日本に昔からあるメーカーで日本の住宅にあっているから」（20代女性／神奈川県）や、「価格が高いだけあって、デザインも洗礼されていて周囲のインテリアとの違和感がない」（50代女性／神奈川県）、「業務用のメタリックなデザインを採用しているから」（30代女性／千葉県）といったコメントが寄せられていました。
専門家は結果をこう見る！
今回の調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
●安蔵さんのコメント
「パナソニックのデザインがいいというイメージが持たれている原因の一つは、ドラム式洗濯機の『Cuble（キューブル）』シリーズのデザイン性の高さに起因しているのではないかと考えられます。
パナソニックが2007年に世界初の『ななめドラム式洗濯機』を発売してから、日本のドラム式洗濯機はななめドラムが主流になってきました。ななめドラムは洗濯物の出し入れがしやすいメリットがあるものの、ずんぐりむっくりしたデザインである点がややマイナスなポイントになっていました。時代が進むにつれ、少しずつななめドラムの『ななめ』の角度が抑えられてすっきりしたデザインになりつつあったのですが、その印象はあまり変わることがありませんでした。
そんな中でパナソニックは2015年にすっきりしたスクエアデザインの『Cuble』を発売。機能性だけでなくデザイン性も追求する消費者に受け入れられてヒットしました。このヒットは他社もドラム式洗濯機のデザインをブラッシュアップして一気に洗練される大きなきっかけになったと感じています。最近ではどのメーカーの洗濯機もデザインがかなり良くなっているのですが、その先陣を切って現在のトレンドを生み出したパナソニックに『デザイン性が高い』というイメージが持たれているのではないかと思います」
※コメントは全て原文ママです
この記事の回答者：安蔵靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
