さらに、調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。
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第2位:パナソニック(93票)
2位は、「パナソニック」でした。
パナソニックといえば、洗濯機が「三種の神器」と呼ばれていたころから、画期的な機能を盛り込んだヒット商品を多く世に生み出しているメーカー。2024年現在は、ヒートポンプを搭載した「ななめ式ドラム洗濯乾燥機」が主力となっており、こちらは20〜30万円という価格帯の商品も多いですが、ラインアップを見ていくと、洗濯機能のみの縦型タイプや2槽式まで、幅広く取り扱っていることが分かります。
自由回答を見ると、「ずっとパナソニックを使用していて、壊れたことがないので」(30代女性/北海道)や、「同等規格で比べると若干高めの設定に感じますがトラブルに見舞われる可能性が少ないので」(50代男性/東京都)といったコメントが寄せられていました。
第1位:アイリスオーヤマ(188票)
1位は、「アイリスオーヤマ」が獲得しました。
家電だけでなく、家具などの生活用品も扱うアイリスオーヤマ。ホームセンターにある電球や炊飯器、ハンディ掃除機、扇風機といった身近な家電は、確かにアイリスオーヤマ製品をよく見かけますね。
洗濯機のラインアップを見ると、4.5〜8キロ程度の単身・2人暮らし向け製品が主力となっています。機能やデザインもシンプルで、価格も3万円台からとリーズナブル。また「音が静か」という声もあり、マンション・アパートで暮らしている人にも手に取りやすいのかもしれません。
自由回答では、「一人暮らしならちょうどいいお手頃価格だと思うから」(30代女性/埼玉県)や、「必要な機能だけに抑えてコストダウンしていると思うからです」(40代女性/福井県)、「アイリスオーヤマは壊れにくいのに安価だと思う」(30代女性/福岡県)といったコメントが寄せられていました。
専門家は結果をこう見る!
今回の調査で判明した結果について、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志さんに解説してもらいました。●安蔵さんのコメント
「アイリスオーヤマは商品開発に当たって商品のコンセプトを決めたら『いくらくらいの価格帯なら買ってもらえるか』ということを徹底的に追求し、消費者に“値ごろ感”を感じさせるようなターゲット価格を設定するのが特徴です。そして、その価格で販売するためには原価をどのくらいにすればいいのかを追求し、使用する部品や部材などを決めていくという流れになっています。また、必要な機能だけを搭載して、不要もしくは余計と思われる機能をそぎ落とすというのも大きな特徴の一つです。
つまり消費者が『コスパがいい』と思ってもらえる値付けを徹底的に追求していることから、消費者の方々にも実際にコスパがいいという印象を持たれているのだと思います。
もちろんほかのメーカーも同様にターゲット価格を設定して徹底的なコスト管理をしているのは間違いないのですが、アイリスオーヤマはその価格のラインが大手メーカーよりもさらに低いのではないかと思います。ただし、コスパを徹底的に追求することから、ほかのメーカーに比べてデザイン性や質感が見劣りする場合もあります。購入する場合はそういったところも含めて吟味することをおすすめします」
※回答者コメントは全て原文ママです
この記事の回答者:安蔵靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。