iPhoneでSafariを閲覧していたら「安全ではありません」と警告が……危険なサイトなのでしょうか?

Safariで「安全ではありません」という警告がでる理由について、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。

「安全ではありません」と警告が出る理由
「安全ではありません」と警告が出る理由
Safariを使用しているときに、「安全ではありません」という警告を見たことがある人も多いのではないでしょうか。この警告の意味について、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
 

(今回の質問)
iPhoneでSafariを閲覧していたら「安全ではありません」と警告が出ました。危険なサイトなのでしょうか?

(回答)
Safariで閲覧したサイトにて「Webサイトは安全ではありません」と警告をされたとしても、iPhoneが即座に危険にさらされたわけではありません。必ずしも危険なサイトとも言い切れないので、過度に心配する必要はないでしょう。ただし、個人情報やパスワードなどの入力フォームが設置してある場合は、使用しない方が賢明です。


どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

「安全ではありません」と表示される理由

サイトのURLの最初が「https://」で始まれば問題ありませんが、「http://」となっている場合に「安全ではありません」と警告が表示されます。

Webサイトでは一般的に、そのサイトが安全な通信を行っていると保証するための「SSL/TLS証明書」の所持が推奨されています。Webサイトが情報を暗号化して送受信することを証明するために使用されます。

具体的には、以下のような役割と重要性があります。

1.データの暗号化

SSL証明書は、サーバーとクライアント間のデータ転送を暗号化します。これにより、フォームに入力した個人情報やクレジットカード情報などを第三者が盗み見ることを防ぎます。

2.認証と信頼性の確保

SSL証明書は特定のWebサイトが正当なものであるという証明も行います。証明書は信頼できる第三者によって発行され、サイトが宣言している組織であることを確認します。

証明書の有無はサイトのURLで判別が可能。「https://」で始まっていれば証明書を所持していることを示し、「http://」で始まっていれば証明書未所持ということになります。

未所持ということは、上記のような暗号化や信頼性の証明ができていないということです。そのため警告として「安全ではありません」と表示されるのです。

必ずしも危ないわけではないが、使用しないが無難

古いWebサイトであったり、あるいは個人の方が運営しているWebサイトで知見がなかったりと、証明書が未所持であるケースはあります。意図的に悪さをしようとしているわけでもないケースがありますので、ただちに危険が及ぶわけではありません。

ですが、Webサイトの運営者が意図していなくても、第三者が悪事を働く可能性はあります。その結果「入力した情報が第三者に漏洩してしまう」といったリスクがあります。

あるいはWebサイト自体が第三者によって改ざんされており、悪質な偽サイトへ誘導されて、そこで個人情報を入力するような「フィッシング詐欺」といったトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

いずれにしてもリスクが伴いますので、特別な理由がない限りは閲覧・使用を控えた方がいいでしょう。
 
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
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