入社前に「入ってはいけない会社」を見抜く方法はありますか? 【退職代行会社が解説】

退職代行を依頼される会社の共通点や、退職代行会社が考える「いい会社」の特徴、入社前に「入ってはいけない会社」を見抜く方法について、アルバトロスが管理する退職代行サービス「退職代行モームリ」に聞きました。

退職代行
入社前に「入ってはいけない会社」を見抜く方法はありますか?
4月に入ってから、「退職代行サービス」が話題に。ただ、可能であれば退職代行を依頼することなく、職場環境に納得して働きたいものですよね。

そんな「退職代行」について、アルバトロスが管理する退職代行サービス「退職代行モームリ」に聞きました。

(今回の質問)
退職代行を依頼される会社の共通点は? 入社前に「入ってはいけない会社」を見抜く方法はありますか?

(回答)
退職代行サービス利用者が所属していた会社の共通点は、「何かしらの労務関係に不備があること」です。入社前であっても、徹底した情報収集により「入ってはいけない会社」を見抜くことができるかもしれません。入社してから後悔しないよう、自分でできることはしっかりやっておきましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。 

退職代行を依頼される会社の特徴とは?

新年度以降、急速に聞く機会が増えた「退職代行」というキーワード。労働者の退職手続きを代行するサービスです。退職代行モームリは、公式X(旧Twitter)にて2024年4月1~10日だけで多くのサービス依頼があったことを明かし、Xで「退職代行」がトレンド入りするなど大きな話題となりました。

「退職代行モームリ」を依頼する人の退職理由上位5つは、以下の通りです。
「退職代行モームリ」利用者の退職理由TOP5
「退職代行モームリ」利用者の退職理由TOP5
上記からも分かるようにサービス利用者が所属していた会社の共通点は、「何かしらの労務関係に不備があること」。労務関係が適正であれば、退職代行サービスに依頼が来ることはありません。労務関係に何らかの問題があり、退職代行サービスを利用せざるを得ない人が依頼するようです。

退職代行サービスを運営する中で「いい会社だ」と思う会社の特徴について聞くと、退職連絡をした際に「当社の従業員がお手数をおかけして申し訳ない」「今後の改善のために退職理由や詳細を伺いたい」といった反応がある会社だそう。このような会社は、その後退職代行を依頼されることはほぼないとのことです。

反対に同社や依頼者に対して「お前のせいで」というスタンスの会社は、何度も新しい退職代行依頼が出ているそう。会社側が退職代行をどう受け取るのかも、会社の内情が表れているようですね。

「入ってはいけない会社」を見抜く方法とは?

可能であれば、退職代行サービスを使うことなく心地よく働きつづけたいもの。入社前に「入ってはいけない会社」を見抜く方法はあるのでしょうか?

さまざまな会社を見てきた退職代行モームリによると、情報収集を徹底することが重要だそう。面接や会社説明会ではきれいな明るいことばかり伝えられるので、良い面だけでなく悪い面も含め、自分で情報を探しましょう。

例えば、飲食サービス業であれば「Googleマップの口コミ」を見るのもおすすめ。率直な会社の雰囲気や情報が載っている場合も多いそうです。社内の雰囲気や接客態度が悪い会社は、高確率で「入ってはいけない会社」に該当します。実際に、パワハラが横行しているサービス業やクリニックなどは、Googleの口コミ評価も1から2になっています。

入社しないと分からないことも多いですが、入社前にできることもあります。入社してから後悔する可能性を少しでも下げるために、徹底した情報収集をおすすめします。
 
監修:退職代行モームリ
退職代行モームリは神奈川県労働委員会の審査に合格した『労働環境改善組合』と提携している退職代行サービス。独自の取り組みにより、事業開始2年2カ月で相談件数1万5000件、退職代行実施件数9000件を突破し、急速に認知が広がっています(2024年5月9日時点)。
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