篠原涼子さん、バカリズムさんが共演するドラマ『イップス』(フジテレビ系)。5月3日に放送された第4話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第4話のあらすじ
アレンジモンブランが人気のパティスリー「Ebahi」のオーナー・小泉春樹(宮尾俊太郎)が店のキッチンで遺体となって発見。“解けない”刑事・森野徹(バカリズム)より先に現場に到着した“書けない”ミステリー作家・黒羽ミコ(篠原涼子)が、森野の刑事としてのバディ・樋口一之(矢本悠馬)らと「森野が現場に来るか否か」賭けている間に、森野が現場に到着。
樋口によると、死亡推定時刻のあたりに近隣で発生した火事が原因の停電が起きており、春樹は床に落ちていたクリームを踏んで滑ったものと推測されていました。春樹が最後に一緒にいたのは、チーフ・パティシエで春樹の恋人でもある金町環奈(香椎由宇)。環奈はフランスの三ツ星レストランでパティシエになるという夢よりも春樹との結婚を望むようになっており、彼の元恋人で後任パティシエになる江原尚子(遊井亮子)とは不仲な様子。
彼女たちの不仲をいち早く察知したミコは、第一発見者でゴシップ好きのパティシエから、春樹を巡るドロドロの三角関係の“うわさ話”を入手。一方、恋愛にはめっぽう疎いものの“スイーツ男子”の森野もまた、現場に残る数々の矛盾から環奈が怪しいと推察。「私を疑っているのか」という森野のイップス発動キーフレーズに屈しつつも、ごみ処理場まで捨てられた証拠を探しに行き、テレビ電話を通して環奈を追い詰めます。
森野をモデルにした小説を書くべく、現場での取材を続けてきたミコ。マネージャーの初田豊(勝村政信)が、テレビ番組のゲスト出演を断るほど時間を割いていることを指摘する一方、運転手の坂浦猛(渡辺大知)は、小説のための取材は本業だとフォロー。そんな中、ミコは「1行だけ書けた」と小さくとも大きな一歩に喜んでいる様子で……。
“絶不調バディ”に見られるイップスからの緩やかな脱却
森野がミコを同行させた事件捜査で少しずつイップスから立ち直ろうと成長を見せる一方、彼を見守るミコもまた、自身の少しばかりの成長を感じられた第4話。彼らを密かな因縁でつなげる過去の事件を知るミコの弟で弁護士の黒羽慧(染谷将太)は、今回は物語途中で現場のパティスリーに姿を見せたものの、「彼女にケーキを買っていくため」と話しており真意は分からず。そろそろミコと森野をつなげる事件の全容が気になるところ。ミコが仕上げる森野モデルの小説に、そのあたりも影響を与えることになるのでしょうか。
X(旧Twitter)では、「秘技・テレビ電話作戦!」「森野はリモートだったら推理できるようになったと見ていいのかな?成長した!」「ミコの『大丈夫そ?』の声かけが優しかった」「2人のツッコミ合ってる。証拠も探し当ててお手柄。でも小説書けたの1行かよ!」「今回も古畑任三郎っぽさを感じる作風。徐々にこの作品の小ネタの楽しさも掴んできた」などのコメントが寄せられています。
第5話では、小説のネタ集めのため裁判の傍聴に訪れるミコ。さらに弟・慧が担当するテレビドラマの制作現場で起きたパワハラ事件の裁判も見に行くと、両方の裁判で法廷画家・板野恭二(渡部篤郎)を見かけます。同じ頃、裁判所の屋上から弁護士の杉本浩紀(田中要次)が転落死。通報を受け駆けつけた森野と首をつっこんだミコは、板野の怨恨による殺人の可能性が高いとにらみ――。しかし、渡部さん演じる板野がみせる余裕な態度に苦戦する模様。“絶不調バディ”ミコ&森野が力を合わせて解決へ導く姿に期待です。
『イップス』あらすじバックナンバー
・第3話・第2話
・第1話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。