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2位:ベトナム(56万5026人)
2位は、ベトナム。在留資格別では、中長期在留者56万5021人のうち、「技能実習者」が20万3184人で最も多く、次いで「特定技能者」が11万648人と続きました。厚生労働省が1月に公表した「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」によると、2023年10月末時点の外国人労働者数は204万8675人で、届出が義務化された2007年以降、過去最高を更新。国籍別では51万8364人でベトナムが最も多く、外国人労働者数全体の25.3%を占めています。
日本では近年の人手不足により、さまざまな分野で外国人材を必要としています。最長で3年だった実習期間を(一部の職種を除いて)5年に延長することができるなど、2017年11月の技能実習法の制定なども相まって、日本国内で働くベトナムの人の数は直近10年で約10倍以上に増加しています。
1位:中国(82万1838人)
1位は、中国でした。在留資格別では、中長期在留者82万1166人のうち、多い順に「永住者」が33万810人、「留学生」が13万4651人、「技術・人文知識・国際業務」が9万2141人。「技術・人文知識・国際業務」とは、例えば機械工学等の技術者、通訳、デザイナー、企業の語学教師、マーケティング業務従事者などがあたります。「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」によると、2023年10月末時点での国籍別外国人労働者数は39万7918人で、中国はベトナムに次いで2位。外国人労働者数全体の19.4%を占めています。「技能実習生」の人数が2015年まで長い間1位だった中国。経済成長によって多くの外国企業が中国へ進出し、国内での雇用が増加したために海外で働く必要性がなくなり、日本における中国の「技能実習生」の人数も減少の一途をたどっています。
最近では、中国国内の著しい経済成長の影響もあり、中国の富裕層や知識人が海外移住を希望するケースも増えていることがメディアで報じられています。中国との距離が近く、治安の良さや雇用機会の得やすさから、今までとは違った視点で日本の人気も高まっています。
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。