横浜18区で「歴史や文化を大切にしている区」ランキング! 2位は「神奈川区」、1位は?

All About ニュース編集部は、全国の10~60代の男女を対象に「横浜18区」についての独自調査を実施。「歴史や文化を大切にしている区」ランキングの結果を紹介します。

All About ニュース編集部は2024年2月15日~4月18日の期間、全国の10~60代の男女257人を対象に「横浜18区」についてのアンケートを実施。「歴史や文化を大切にしている区」ランキングの結果を紹介します(画像は筆者撮影)。

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同率2位:神奈川区

「高札場」が移設復元された神奈川宿歴史の道
「高札場(こうさつば)」が移設復元された神奈川宿歴史の道

県名と同じ“神奈川”がつく神奈川区は、1927年の区制施行の際、鶴見区、中区、磯子区、保土ヶ谷区と同時に誕生しました。区名が東海道五十三次のひとつ神奈川宿にちなんでいることもあり、歴史や文化を大切にしているイメージがあるようです。

また、区内には浦島太郎伝説があり、浜に上がった浦島太郎が足を洗ったといわれる井戸などが残っています。

回答者からは「神奈川区という名称が神奈川県に結びついて、歴史をそのまま受けついている感じがするから」(長野県/50代女性)、「東海道神奈川宿で歴史があるため」(神奈川県/30代女性)、「浦島太郎伝説があるから」(神奈川県/40代女性)という声が上がっています。

同率2位:金沢区

神奈川県立 金沢文庫は金沢北条氏一門の菩提寺「称名寺」(画像)に隣接している
神奈川県立金沢文庫は金沢北条氏一門の菩提寺「称名寺」(画像)に隣接している

金沢区は1948年に磯子区の一部を分割して誕生しました。金沢区のある場所は800年近く前の鎌倉時代から、鎌倉幕府の東側の重要拠点として栄えました。横浜市の中でも古い歴史があるといえるでしょう。

区内には、北条氏の一族(金沢北条氏)の北条実時によって設けられた金沢文庫があります。武家文庫としては最も古いものです。現在は鎌倉時代中心の歴史博物館(神奈川県立金沢文庫)として、国宝・重要文化財の仏像、絵画、古書や古文書などを展示しています。

回答者からは「金沢文庫があり、歴史を感じるから」(愛知県/60代男性)、「鎌倉時代の寺社が多く、様々な歴史的書物等が金沢文庫に集められたと聞いているため」(千葉県/60代男性)、「歴史や文化を大切にしている雰囲気があるからです」(東京都/40代男性)という声が上がっています。

第1位:中区

横浜開港資料館内にある「たまくすの木」
横浜開港資料館内にある「たまくすの木」

中区は1927年の区制施行で誕生した、神奈川県庁や横浜市役所などが集まる横浜の行政の中心です。区内にある横浜開港資料館が建っている場所は、1854年に日米和親条約が締結されたところで、中庭にある「たまくすの木」は条約締結の時からあったと伝えられています。

このほか、横浜三塔(神奈川県庁、横浜税関、横浜市開港記念会館)や横浜赤レンガ倉庫、山手の洋館など数々の歴史的建造物が残されています。

回答者からは「横浜開国の舞台となった横浜港を擁する地区として、文明開化の時代を彷彿とさせる景観が多く残るエリアだからです」(東京都/40代女性)、「現代的でオシャレなイメージがありつつも、100年以上昔からある赤レンガ倉庫も残っていてしかも今でも使っているので、文化も大事にしているなと思います」(神奈川県/30代女性)、「県庁や横浜税関、開港記念会館などの歴史的建造物があるから」(神奈川県/60代男性)という声が上がっています。

※回答者のコメントは原文ママです

この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。

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