「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
古いテレビを捨てたいです。お金をかけずに楽に処分するにはどうすればよいでしょうか?
(回答)
テレビは「家電リサイクル法」の対象品目なので、捨てるためには「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。古くて使えないテレビであれば、家電リサイクル法に則って正しく処分する必要があるので、お金をかけずに処分する方法はありません。ですが例外として、リサイクルショップに持ち込む方法が挙げられます。
古いテレビは家電リサイクル法に則って処分しましょう
映像が映らない、つまりもう全く使えないテレビであれば、家電リサイクル法に則って処分するしかありません。1998年12月に施行された家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)では、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の家電4品目が対象となっており、正しくリサイクルする必要があります。対象となるテレビはブラウン管、液晶・プラズマテレビで、2024年4月からは有機ELテレビも対象に加わりました。ちなみに、カーテレビやポータブルテレビなどは対象外です。
新しいテレビに買い替える場合は、購入するお店に引き取りを依頼しましょう。引き取り方法についてはお店に問い合わせてください。買い替えではなく処分のみの場合は、以前製品を購入したお店に引き取りを依頼します。お店がどこか分からない場合などは、居住している市区町村の案内に従って処分するようにしましょう。
リサイクルする場合にはリサイクル料金と収集運搬料金を支払う必要があり、リサイクル料金はメーカーごと、収集運搬料金は小売業者ごとに異なります。そのあたりもしっかりと確認し、正しくリサイクルしましょう。
映像が映るテレビなら、リサイクルショップに引き取ってもらう手も
「古い」といってもまだ使えるテレビであれば、リサイクルショップで引き取ってもらえる可能性があります。この方法であれば、無料で処分できるどころか、お金を得られる可能性があります。ただし製造年式が古すぎる、画質が悪い、リモコンの使い勝手が悪いなどの理由で引き取りを拒否される可能性もあります。その場合は先述したように家電リサイクル法に則って正しく処分してください。リサイクルショップでの買い取りを希望するのであれば、事前に電話やメールなどで処分したいテレビの型番を伝えて問い合わせてみるのをおすすめします。そもそも買い取りが可能な製品かどうかを確認した上で持ち込めば、無駄骨を折らずに済むかもしれません。
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この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。