「鯉のぼり」や「五月人形」の処分はどうすべき? 粗大ごみとして捨ててはいけませんか?

こどもの日(端午の節句)に飾る鯉のぼりや五月人形、鎧兜はいつまで飾るべきなのか、処分するタイミング、処分する方法などについて、「All About」暮らしの歳時記ガイドの三浦康子が解説します。

鯉のぼりや五月人形、鎧兜の処分はどうすればいいですか?
鯉のぼりや五月人形、鎧兜の処分はどうすればいいですか?
鯉のぼりや五月人形、鎧兜(よろいかぶと)などの「こどもの日」「端午の節句」の飾り。手放すタイミングや処分方法に迷う人もいるのではないでしょうか。

そんな「こどもの日」「端午の節句」の飾りの処分について、「All About」暮らしの歳時記ガイドの三浦康子が解説します。
 

(今回の質問)
鯉のぼりや五月人形、鎧兜の処分はどうすればいいですか?

(回答)
供養をして焼いてもらう、必要とされているところに寄贈する、他の人に譲る、売る、ごみに出すなどの方法があります。

 
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。  

鯉のぼり、五月人形、鎧兜はいつまで飾る?

処分するタイミングは、いつまで飾るのかによります。決まりはなく、いろいろな考え方がありますが、大きく分けると2つのパターンがあります。

・区切りの年齢まで飾って、処分する
こどもの健やかな成長に主眼をおき、区切りの年齢まで飾る方法です。例えば、七五三の7歳まで、小・中・高・大学などいずれかの卒業まで、成人するまでといった区切りです。自分なりに納得できる区切りがあれば、手放す際もモヤモヤせず気持ちよくいられるでしょう。

・一生飾って、処分する
五月人形や鎧兜には、勇ましく育つよう祈願するだけでなく、その子の身代わりとして災厄を引き受けたり、災厄から守ったりする役目があります。鯉のぼりは、立身出世につながります。いずれもその子のお守りのようなものなので、いくつになっても飾ってよいという考え方です。本人(または飾りつけをする人)が亡くなったら処分することが多いのですが、代々受け継いでいくこともあります。

納得のいく方法で手放すべし

処分するには、いくつかの方法があります。いずれにしても、こどもの成長を見守ってくれた大事なものなので、納得のいく方法で手放すようにしてください。

・供養をして焼いてもらう
五月人形にはその子の魂が宿るという考えがあるため、そのまま処分するのは抵抗があるという場合には、その前に「人形供養」をするとよいでしょう。

人形供養とは、神社やお寺で人形に宿った魂を抜いて供養することで、その人形はただのモノにかえり、使命を終わらせることができるという考え方です。ほとんどの場合、供養後に焼いてくださるので、供養だけをお願いしたい場合には問い合わせてみてください。鯉のぼりや鎧兜を供養してくださる社寺もあります。

人形供養をしている社寺を探して直接持ち込む方法と送付する方法、代行サービスを利用する方法がありますが、いずれも費用(3000円~1万円程度)がかかります。

・自治体などに寄贈する
保育園、幼稚園、学校、児童施設、養護施設などに寄贈したい場合には、自治体などに問い合わせてみるとよいでしょう。

・リユースしてくれる団体などに寄贈する
海外や国内の必要としているところで再活用してくれます。再活用する前に、人形供養をすることも可能です。活動内容や費用を確かめて利用してください。

・他の人に譲る
鯉のぼりや五月人形、鎧兜を譲ったり、譲られたりすることについては、さまざまな意見がありますが、誰かに譲って役立ててほしい、不要ならぜひ譲ってほしいという人もいます。本人同士の考えが一致しているのなら差し支えはありません。気になる人は、供養をしてから譲るとよいでしょう。

・売る
リサイクルショップや骨董品屋、フリマアプリやネットオークションで売るといった方法があります。ニーズが合えば有効な手段です。

一般ごみや粗大ごみとして処分してもいい?

一般ごみ、あるいは粗大ごみとして出すこともできます。ごみの出し方は自治体によって違うので、確認してから出してください。

最後にきれいに整えてから、塩やお酒をまいて清め、感謝の気持ちを伝えてから手放すと気持ちがよいと思います。
 

この記事の筆者:三浦 康子
和文化研究家、ライフコーディネーター。わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。様々な文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。著書、監修書多数。

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