山下智久さんが『コールド・ブルー』以来、7年ぶりのフジテレビドラマ出演を果たす『ブルーモーメント』(フジテレビ系)が、4月24日より放送スタートしました。本作は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で命懸けの救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語です。
第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のあらすじ
晴原柑九朗(山下智久)は、“ハルカン”の愛称でテレビ番組のお天気コーナーに出演する、気象庁気象研究所の研究員。そんな彼のもとに、派遣の助手として雲田彩(出口夏希)がやって来ます。テレビで見せる爽やかな笑顔とは裏腹に辛辣(しんらつ)な態度をとる晴原。対する雲田も負けん気を発揮します。
そんな中、気象災害から人命を守るために、階級・年齢に関係なく能力本位のエキスパートが集められた部隊、SDM(特別災害対策本部)の設置が公表されます。その要となる気象班統括責任者は晴原。統括するのは特命担当大臣(防災担当)の園部肇一(舘ひろし)。園部は晴原の亡くなった恋人・灯(本田翼)の父で、SDMの発案者は気象庁気象研究所・研究官をしていた灯でした。
灯を失った悲しみと悔しさを抱え、人命救助に人生を賭す晴原。SDMがマスコミに発表された翌日、福島県北部で雪崩に巻き込まれ10名が遭難したとの情報が入ると、晴原はSDM出動の判断をし、現場へ急行。雲田もともに現場へ向かいます。しかしSDMは試験運用中のため、大きなミスが起きれば正式運用が見送られるというリスクを抱えていました。
現場に到着した2人は、SDMメンバーで消防班責任者の佐竹尚人(音尾琢真)、消防士長・園部優吾(水上恒司)、ドライバー兼料理人の丸山ひかる(仁村紗和)、情報班の山形広暉(岡部大)と、要救助者の捜索と避難指示にあたります。そのさなか、晴原の「命を諦めたくない」という強い思いと、過去の悲しみを知る雲田。彼女もまた、災害で家族を悲しみが覆った過去が。
「天気予報は人の命を救うためにある」――晴原から出されていた課題の答えを見つけた雲田の奮闘、晴原の的確な気象予報に助けられながら、遭難者を無事に見つけ出したメンバーたち。しかし、崖から滑り落ちそうになっていた遭難者を救おうとした佐竹が、一緒に崖下まで落ちてしまう二重遭難が起きて……。
個性豊かなメンバーと臨場感あふれる現場シーンが熱い
本作は現在『COMIC BRIDGE』(KADOKAWA)で連載中の同名コミックが原作。タイトルの“ブルーモーメント”とは、日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。「ブルーモーメントが見られる」のは、「いつもと変わらない朝を無事に迎えられた」から。灯が晴原にそう語った回想シーンがとても印象的でした。
晴原が抱く「人の命を救う」という確固たる信念と、SDMメンバーたちの個性豊かなキャラクター、映像から伝わる自然の驚異と災害現場で奮闘するメンバーたちの臨場感が本作の見どころ。
X(旧Twitter)では、「フジテレビ×山P=やっぱり最高」「性格&口悪めな山Pと、気強めな出口夏希ちゃん最高」「雨の音にかき消されないように大声での必死の叫び…緊迫感と臨場感がものすごい」「素晴らしかった。山Pのドラマってやっぱりどれも面白い」など称賛が殺到する一方、「山Pがヘリに乗るとどうしてもドクターヘリに見えてしまうw」「コドブルとかぶる…」「コードブルーに負けてないと思う!」など、山下さんが出演した人気医療ドラマシリーズ『コード・ブルー』(2017年~、フジテレビ系)を思い起こす声も。
第2話では、二重遭難した消防班責任者・佐竹と要救助者・前田(久田悠貴)を救うため、気象の解析を続ける晴原。そんな中、前田の妻・明日香(山口まゆ)が佐竹の娘であることが判明して……。消防班班員で灯のいとこ・園部優吾(水上恒司)と晴原の対決構図も楽しめそうな予感。どんな展開を見せていくのか期待です。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。