「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説をしていきます。
(今回の質問)
メルカリで買った果物や野菜、傷んでいる割合の許容範囲はどのくらいですか?
(回答)
個人的には、全体の1割が傷んでいたら出品者に連絡すると思います。例えば10キロを箱買いして、1キロ使えないとなれば割合としては大きいと感じるからです。でもそれ以下なら許してしまうかなと思っています。
以下で詳しく解説していきます。
5%ほどであれば“許容範囲”?
筆者もメルカリで果物や野菜を箱買いすることがあり、中には傷んでいるものが入っている場合もあります。しかし、収穫してから購入者の家に届くまでには数日かかることもあります。その間に傷んでしまう可能性はありますし、おそらく商品説明にも注意書きがされているのではないでしょうか。明確に記載があって購入したのであれば、多少傷んでいるものがあってもクレームは言えないと筆者は考えます。
傷みを見越して多めに入れてくれる出品者も
輸送中に傷んでしまう恐れがある野菜や果物の出品者は、傷んだときのことを考えて、少し多めに箱詰めしてくれることもあります。例えば「みかん10キロ」という商品であっても、500グラムくらい多めに入れてくれるなど……。そういった気遣いをしてくれる出品者を選ぶのも、購入者にとっては必要なことになってきます。
もし傷んでいるものが多すぎたら、出品者に連絡するのも「優しさ」
傷みを見越して多めに入れてくれたり、商品説明に注意書きがされていたりしても、あまりにも傷んでいる商品が多ければ出品者に連絡をしましょう。例えば全体の2~3割が傷んでいるならば、そもそも商品として成り立たないと思います。それに誰もクレームを言わなかったら、出品者自身も気付かないかもしれません。同じような商品を出品していたら、他の購入者も嫌な思いをすることになり、いつかクレームを受けるかもしれません。そのため、早めに出品者に気付いてもらい、商品をさらに厳しくチェックするなど対策を取るようにしてもらうことは、クレームではなく「優しさ」になるのではないでしょうか。
クレームを言うのは気分の良いことではないですが、勇気を持って連絡するのは購入者だからできること。そう考えると気持ちが楽になりそうですね。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。