空前のクルーズブーム到来! 「お見送りイベント」に参加できる港も 感動的な出港シーンを体験してみて

2023年、世界のクルーズ人口が過去最高を記録。日本の港にもクルーズ船が多く寄港し、官民連携の施策も開始しています。2024年は、クルーズがより注目を集めそう。GWは各地に寄港するクルーズ船を見学したり、感動的な出港シーンを体験してみては?

クルーズ人口過去最高の3150万人超。空前のクルーズブームが到来!

2023年、世界のクルーズ人口は、コロナ禍前の2019年を超え、過去最高の3150万人超を記録。新型コロナウイルスの影響で500万人を割り込んだところから、V字回復しています。クルーズ市場でも日本の人気は高く、多くの外国客船が寄港、あるいは日本発着クルーズを実施しています。

クルーズ人口
全国クルーズ活性化会議共同記者会見資料から(神戸市提供)

日本のクルーズ人口は、外国客船の受け入れ再開が2023年3月からとなったこともあり、2023年は約20万人の予想。ただ2027年には50万人を目指すなど、国内でもクルーズの注目がますます高まりそうです。

クルーズ
長崎に停泊中のダイヤモンド・プリンセス。街の風景に溶け込む

クルーズをより身近に。官民連携の「クルーズdeツナグ・プロジェクト」も発足

クルーズ市場が活気を取り戻す中、官民連携の初の取り組み「クルーズdeツナグ・プロジェクト」も2024年2月に発足。全国クルーズ活性化会議(会長:久本喜造 神戸市長)が主催し、旅行業・クルーズの団体および国土交通省・観光庁などが協力した同プロジェクトは、「クルーズにより旅客と寄港地の人々、港と港、日本と世界をつなぐ」がテーマです。
クルーズつなぐ
船内で行われた「クルーズdeツナグ・プロジェクト」の北陸支援の記者発表。神戸市長、国土交通省港湾局長、関連団体代表らが参加(2024年4月15日)
具体的には、クルーズの魅力を知ってもらうため、全国の港でクルーズセミナーや船内見学会などのイベントを開催。取材時も神戸ポートターミナルに停泊中のオランダ船「ウエステルダム」の船内見学が市民向けに開かれていました。
オランダ船籍の「ウェステルダム」
オランダ船籍のウエステルダム(神戸市提供)
船内見学
神戸市民向けに実施されたウエステルダムの船内見学の様子。ビュッフェレストランにて(神戸市提供)

今後も全国の港で客船フェスタやセミナーなどが予定されているとのこと。船内に一歩足を踏み入れると別世界が広がります。機会があればぜひ参加をしてみましょう。

能登半島地震で甚大な被害を受けた北陸を応援する取り組みも

全国の港では、北陸の観光動画を放映し、資料を置くなど、北陸復興を応援。クルーズ船の船内でも、輪島塗などの北陸の工芸品の販売(郵船クルーズ)、船内ショップに北陸の地場産品のコーナーを新設、収益を寄付(商船三井クルーズ)など、さまざまな取り組みが始まっています。
神戸ポートターミナル
神戸ポートターミナルでも、北陸復興応援コーナーが設置されていた
また、日本旅行業協会のJATAクルーズ旅行推進部会は、金沢港に寄港するクルーズ船「コスタ・セレーナ」での昼食会に、輪島市内の中学3年生を招待するイベントを6月に計画。世界中からスタッフが集まる海外さながらの船内は、子どもたちが新たな興味を抱き、将来につながる何かを発見する機会になりそうです。

なお能登半島地震のあった金沢港クルーズターミナルは、3月16日から船の受け入れを開始。2020年開業の新しいターミナルは、体感型で楽しめる施設で、GWを含め夏に向けて多くのクルーズ船が寄港予定で、にぎわいを見せそうです。
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見学可能! GW期間中、日本に寄港している外国船(関東&関西)
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