家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
空気清浄機は「加湿機能あり」「加湿機能なし」どちらがおすすめですか?
(回答)
単機能空気清浄機と加湿空気清浄機はそれぞれメリット・デメリットがあります。それらを踏まえて自分に合った製品を選びましょう。
それぞれのメリット・デメリットを把握しましょう
単機能空気清浄機と加湿空気清浄機は、どちらも空気をきれいにする役割を果たしますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。●単機能空気清浄機のメリット・デメリット
<メリット>
・機器の構造がシンプルでフィルターの交換やお手入れもラク
・小型でもパワフルな空気清浄を期待できる
・加湿が必要な場合、好みのタイプの加湿器を自由に選べる
<デメリット>
・加湿が必要な場合、空気清浄機と加湿器を別々に設置する必要があり、余計なスペースが必要になる
・加湿が必要な場合、加湿器を別途購入するため、合計金額が上がる
●加湿空気清浄機のメリット・デメリット
<メリット>
・1台分のスペースで加湿と空気清浄を同時に実現できる
・加湿機能を使いたいとき、空気清浄機と同じ1つの機器を操作すればよいため便利
・加湿器と別々に買うよりお得
<デメリット>
・構造が複雑で加湿器部分のお手入れがしにくい
・本体サイズが大きくなる
・加湿器よりも加湿量が少ないものも多い
「加湿空気清浄機」よりも「空気清浄機+加湿器」がおすすめ
空気清浄機には加湿機能が付いている加湿空気清浄機のほか、除湿機能まで付く除加湿空気清浄機などもあります。どちらも空気清浄から加湿、さらには除湿まで1台で実現するため便利ですが、湿気によって内部がカビてしまう危険性があるため、手放しでおすすめできるものではありません。上で挙げたメリットとデメリットを踏まえた上で、シーズンオフには加湿機能の部分のお手入れをするのであれば、加湿空気清浄機でももちろん問題ありません。しかしお手入れに自信がないのであれば、空気清浄機と加湿器を別々に購入するのがおすすめです。
加湿器を併せて購入する場合、加湿空気清浄機に比べてパワフルな加湿量を実現した加湿器を選べるというのも別々に購入するメリットの1つです。加湿器は超音波式、スチーム式、気化式などさまざまですが、おすすめは省エネで安全性が高い気化式。冬場の乾燥でのどや鼻の具合が悪くなりやすい、風邪を引きやすいという人はなるべく加湿量の多いモデルを選びましょう。
家庭環境やライフスタイルに合わせた空気清浄機を
空気清浄機の仕様には適用床面積や畳数が記載されていますが、14畳のリビングなら適用床面積14畳以上であればいい、というものではありません。適用床面積が大きければ大きいほど、部屋の空気を素早く清浄化してくれます。花粉症やハウスダストなどのアレルギーがひどい場合や、木造住宅で機密性が低い場合はなるべく適用床面積の大きいモデルを選ぶなど、家庭環境やライフスタイルに合わせて空気清浄機を選びましょう。