「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
意外と買わなくても大丈夫な家電ってありますか? 春から初めての1人暮らしで、準備中です。
(回答)
調理家電や洗濯機、掃除機は後回しでもOK。生活のリズムやライフスタイルが決まるまでは最小限ですすめるのがおすすめです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
調理家電や洗濯機、掃除機は後回しでも大丈夫
一人暮らしを始める時、家電製品を一通りそろえてしまいたくなります。しかし、生活のリズムやライフスタイルが決まるまでは最小限ですすめるのがおすすめです。家電を買わなくても代用できる家事を考えれば、意外と後回しでもよい家電が見えてきます。例えば、すぐ近くにコインランドリーがあるなら洗濯機はすぐに買わなくてもOK。一人暮らしなら毎日洗濯することもありませんし、干すのも大変。シャツや下着類を一週間分そろえておき、週末にまとめてコインランドリーで洗濯乾燥するというのも1つの手です。このあたりは新生活の生活リズムによって決めましょう。
また、掃除機もすぐには不要です。ワンルームなら小さなほうきとちり取り、ぞうきんでも十分。実際に生活を始めて見てから、空間にあったサイズの掃除機を選ぶといいでしょう。
キッチン周りも慌ててそろえる必要はありません。1人暮らしなら炊飯器がなくても、ある程度はパックご飯で代用可能。自炊の頻度などが見えてきてから必要な製品だけ買いそろえるのがおすすめです。仕事が忙しい場合や、近所にコンビニやスーパーがあると、ほとんど自炊しないということだってあります。ただし、毎月の食費を抑えたい場合は、炊飯器が必要となるでしょう。
ゲームや映画をしないならテレビもなしでOK
ゲームなどをしない場合や、大画面で映画を見るといった趣味がないなら、テレビもなくても大丈夫です。多くのコンテンツはスマホやパソコンで楽しむことができます。テレビは場所を取るので、買わないことで空間が広く使えるというメリットもあります。また、テレビを設置しない場合、NHK受信料の支払い義務が発生しないため、節約にも繋がります(テレビチューナー内蔵のパソコンやケータイ、ワンセグ放送が受信できる機器がある場合は支払いが必要になります)。
ただし、1人暮らしの部屋で過ごす時間が長い場合は家電や家具を充実させた方が快適です。滞在時間や過ごし方を見極めてから必要な家電を選ぶのがおすすめです。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。