町田ゼルビアの“駅から遠すぎる”スタジアムは実際どうなの? 編集部員が徒歩&バスルートで行ってみた
2024年シーズンから明治安田J1リーグに初昇格を果たしたFC町田ゼルビア。ホームスタジアムへのアクセスの悪さが早くも問題点になっています。対策を講じて臨んだ第3節・鹿島アントラーズ戦で改善は見られたのか。現地リポートをお届けします。
徒歩コースには1人分の幅の歩道が・・・
ここからはAll About ニュース編集部メンバーが実際にスタジアムに行ってみた様子をお伝えします!
14時のキックオフに向けて12時に鶴川駅に到着。往路は約60分とアナウンスされている徒歩で向かいました。鶴川駅北口改札を出て、真っすぐ西方面を目指します。
歩き始めてから2~30分ほどは、人通りの多い大通りの穏やかな道が。坂もほとんどなく、距離を覚悟して進めば苦しくもない道中でした。
しかし、スタジアムが近くなるにつれて道幅は狭く、それでいて交通量の多い道が続きます。途中には幅がやっと1人分といった歩道も見られました。
友人と縦関係になりながら突き進んでいくと、ようやく「町田市立野津田公園」の門が見えました。結局到着したのは出発から1時間15分が経過した13時30分。途中道を検索しながらだったこともあり、予定よりわずかに遅れての到着になりました。
趣向を凝らした「RPG仕様」のスタジアム
到着時にはキックオフ約30分前ということもあり、すでに多くの観客が。スタジアム周辺の出店や広場には、「武器・防具屋」と銘打たれたグッズショップや、城壁のような模様が描かれたゲートなど、「天空の城 野津田」を名乗るにふさわしいさまざまな趣向が見られました。
無事に試合開始前に着席。この日はメインスタンド側2階席から試合観戦を満喫しました。試合はFC町田ゼルビアが1対0でホーム初勝利。3試合で2勝1引き分けと、快進撃を継続しました。
バス待機時間は約10分
試合終了後は、開幕戦で最も混雑があったとされる町田駅への直行バス乗り場へ。試合終了のホイッスルと同時に席を立ち、最短距離で向かいます。
バス乗り場への道は少し山道を登りながら約10分ほどの道のり。到着すると、試合終了直後だったこともあってか、待機列は目算で約50人ほど。それに対して停車しているバスは3台と、どうやら第1陣のバスに乗れそうです。
途中スタッフも待機列を誘導しながら、約10分ほど待機。スムーズにバスに乗り込み、無事出発しました。バスは公式ホームページにアナウンスがあった通り、約40分で町田駅に到着。時刻は試合終了後、約1時間が経過した17時ちょうどでした。
復路バスには改善が、一方で徒歩には避けられない問題も
実際に現地を往復して感じたのは、「ネット上で騒がれていたほどの不便さは感じなかった」という一言でした。特に復路のバスは、試合を見届けてから席を立ってもほとんど待機せず、ほとんどストレスのかからない帰り道に。待機列の整理もスムーズな印象で、クラブ全体を通して行った対応策が功を奏したと言っていいかもしれません。
一方で、最寄り駅の鶴川駅から徒歩で向かった往路では、かなり幅の狭い歩道など道路としての避けられない問題点を感じました。道中は注意しなければ間違えてしまいそうな分かれ道があるなど、大所帯で移動するにはやや困難な面がちらほら。遠方から観戦に来たアウェイサポーターからすればバスの利用は必須になるかもしれません。
まだまだ始まったばかりのJ1リーグ。FC町田ゼルビアをはじめ、各クラブのさまざまな運営からも目が離せませんね。