西島秀俊さん、芦田愛菜さんが共演するドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)。2月25日に放送された第7話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第7話のあらすじ
あおぞらホールが閉館し、練習場所もコンサートの予定もなくなってしまった晴見フィル。散り散りになる団員たちでしたが、俊平(西島秀俊)は「やれることをやろう」と鼓舞。折しもうたカフェマスター・二朗(西田敏行)が喜寿を記念した人生初のライブを控えており、団員たちは演奏するクラリネットの練習に力を貸します。
そんな中、俊平にドイツの名門交響楽団から常任指揮者のオファーが。それは俊平が夢見ていた憧れの舞台。俊平の元マネージャー・鏑木(満島真之介)もその夢をともに追いかけていたものの、俊平は「ここでやりたいことがある」と断ります。自らチャンスを手放す決断に困惑し、憤りをあらわにする鏑木。響(芦田愛菜)もまた、才能を持つ人間が求められる場所で発揮しないのは見ていてイライラすると糾弾。
一方、天音(當真あみ)は響からバイオリンの上達を褒められ喜ぶも、市長である父・白石(淵上泰史)に見つかってしまいます。口論の末、すぐに返してきなさいと命じられた天音は、号泣しながら夏目家を訪問。俊平、響、海(大西利空)に感謝を伝えてバイオリンを渡します。天音のバイオリンへの情熱を知る響は、彼女の涙が気がかりに。
二朗はライブ前日に倒れてしまい病院へ搬送。事なきを得たものの、医師の診察がありライブには間に合わず。大輝(宮沢氷魚)から連絡を受けて会を託された俊平は、即席で演奏曲をアレンジ。ライブ会場を店から病院の休憩室に変更し、晴見フィルの団員たちが二朗のクラリネットを手助けしながら演奏します。長年の夢が叶った二朗や皆の笑顔を見た響は、大輝から聞いた「音楽には人の心を変える力がある」という俊平の言葉を思い出し、意を決して天音のもとへ――。
鏑木の熱い男泣き、天音の苦しく悲しい涙に「もらい泣き」の声
俊平に惚れ込み、彼の夢に自分の夢を投影していることに葛藤もあった鏑木。音楽が好きなのにどの楽器をやっても上達せず諦めてきた二朗の失望。夢に選ばれる、選ばれない、つかむ、託す――おのおのが多様な思いを抱えて生きてきた日々を包容し、祝福するような“誕生日”ライブに集約したラストシーンは胸に迫るものがありました。
X(旧Twitter)では、「ボロボロ泣きながらバイオリン返しに来た天音ちゃんもよかったし、ドイツのオファーを断られたけど、マエストロと過ごした時間が幸せだったことに鏑木さんが気づけてよかった」「鏑木君の暑い?いや熱い思いに泣かされた」「込み上げてくるように泣く満島さんの演技にもらい泣きした」「天音ちゃん可哀想だった。響が救ってあげてほしい」などのコメントが寄せられています。
ドイツ行きを断った俊平は、同時に母校の高校からもスピーチとオーケストラ部の練習指導の依頼も受けていました。俊平は18歳で家を出てから一度も故郷には帰っておらず、父・行彦(柄本明)とは確執が。第8話では、一念発起した俊平がある目的を胸に故郷の四国・高松へ。30年ぶりの帰省で明かされる俊平の過去に注目です。
『さよならマエストロ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。