配信者でYouTuberのコレコレさんが2月17~18日にかけて、自身のYouTubeチャンネル「コレコレチャンネル KoreTube」で生配信を実施。2022年9月に「令和の虎CHANNEL」に出演した志願者からの相談を取り上げました。
【実際の動画:令和の虎VS.志願者。融資撤回巡り大論争へ発展】
出前館創業者・花蜜さん、岩井さんに「脅された」と告発
コレコレさんの生配信に出演したのは、出前館創業者で実業家の花蜜伸行さん。花密さんは2022年9月に放送された「令和の虎CHANNEL」へ、犬猫保護施設の「ペットの里(岩手県滝沢市)」の代表・田中亜弓さんと共に、応援団長として出演しました。東京ドーム約9個分に相当する12万坪という広大な敷地には仮設トイレしか設置されておらず、敷地内に下水工事を含む計7カ所のトイレを設置したいため、3000万円の融資を虎たちに打診。1カ月間で月額1000円の支援プランを2000人達成するという条件付きで達成した結果、2人はこの条件もクリアし、いよいよ融資実行の詳細を詰めることになりましたが……。
花蜜さんは、虎たちと放送外におけるZoom会議で、月額プランでこれだけお金が集まったなら工事の頭金だけ融資でもよいのではと言われたことや、工事見積り・工程表などを即座に出せない花蜜さんに対し、Zoom会議の翌日、「令和の虎CAHNNEL」を主宰する実業家の岩井良明さんから融資撤回と連絡を受けたこと。さらにこのことを「オープンにするな」と脅されたと主張。2023年1月に同施設で大型イベントを実施した際、来場者から令和の虎で融資を受けたのにトイレが仮設トイレのままだと指摘を受けたと話します。ところが、岩井さんのLINEメッセージを見ると、「花蜜さんがそれを不服として何かを発信されれば、虎側にも十分に言い分があるはず」と書かれており、脅しとは言えない内容でした。
その後、花蜜さんが登場した回に虎として出演していた実業家の青笹寛史さんも登場。融資をしないではなく、返済スケジュールや虎たちとの認識合わせのために、Zoom会議を実施したこと。そして、約10億円の負債を個人で抱えている花蜜さんに対し、番組収録中に債権者とのトラブルはないかと問うと、「ない」と答えていたが、その後、虎たちの元へ債権者から「返済されない」などのリークが来たとのこと。撮影中の虚偽があったことや、条件達成についても達成翌月には8割が支援プランを解約しており、返済原資も溶けたことから返済能力に不安があるため、融資撤回に至ったなどと話しました。続けて、この融資撤回について実業家である花蜜さんの今後を配慮して公表しなかったと説明。しかし、今となっては公表すべきであったということや、短い時間の中で融資(もしくは投資)を決断する難しさに加え、今後、融資撤回の際にどうするのかという番組の課題も1人の“虎”として挙げました。
花蜜さんへ約1億円を貸しているという債権者が配信に登場
ところが、この2人の会話の直後、花蜜さんの元交際相手の女性が登場。自身の不動産を担保に入れて銀行からお金を借り、「ペットの里」へ5000万円以上を貸し、花蜜さん個人には3570万円を貸しているとのこと。さらに貸付後、花蜜さん自身が破産したため、花蜜さんは女性への返済義務がなくなったとも話し、「あまりにも誠意がない」「お金の話になると逃げる」と暴露。その後、花蜜さんも通話に加わりもはや、カオスな状況に。
18日、青笹さんは自身のX(旧Twitter)を更新。「ペットの里に100万寄付しておいたから2度と令和の虎に関わるなよ。ちゃんと犬猫に使ってな。元カノへの返済に使うなよ」とつづり、振り込み履歴を添えてポスト。20日には岩井さんが「令和の虎CHANNEL」で、『出資ルールについてのご報告』と題した動画を公開。岩井さんは、融資撤回を公表しなかったために、動画を見て「ペットの里」の月額支援をした人に対して「若干の責任をわれわれも感じております」とコメントしました。
「ペットの里」代表が胸中を告白
20日、沈黙を貫いていた「ペットの里」代表の田中さんも自身の思いを「花蜜幸伸プロジェクト」で告白。動画内で田中さんは、「ペットの里は、花蜜がいなければ、スタートすらできていませんでした」「ペットの里が現在存続していること これも花蜜がいなければ成り立ちませんでした」と切り出し、同施設のスタート当初は花蜜さんがお金回りを担当し、田中さんが保護活動をするという分担だったと説明しました。現在は花蜜さんが応援団長として、同施設のために尽力しているのだとか。加えて、コレコレさんの配信に登場した女性からお金を借りていることは「事実」と認めています。
「令和の虎CHANNEL」への出演が決まったときは、「ペットの里というよりかは出前館創業者がチャレンジ」というストーリーがすでに出来上がっていたと明かし、「私は添え物みたいな形で」「ネタ的なイベント的な盛り上がりも実は少しあって」とコメントしています。「諸悪の根源は実は私なんじゃないか」と発言した田中さんは、本来の主旨である「人の都合で行き場を失った子達」や、「人知れず処分されてしまう、殺処分数にカウントすらされない子達も存在します。そういう子たちこそ救いたい」「何が何でもやっぱり(※同施設を)続けていきたい」と、視聴者に宣言し、改めて同施設への支援を動画内で呼びかけました。