All About ニュース編集部は、2023年12月20~29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、大阪府堺市在住・38歳女性のエピソードを紹介します。
>【男女別内訳】1人暮らしの1カ月あたりの平均生活費を見る
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:38歳女性在住:大阪府堺市
同居人数:親1人、自分
世帯年収:別居中の夫300万円、親年金、自分休職中
実家の間取り:一軒家3LDK
職業:専業主婦
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:3~5万円
毎月のお小遣い:2万円
毎月の貯金額:2万円
貯金総額:10万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2023年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は18万2527円です。そのうち、住居費の平均は3万2301円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた15万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと、「わからない」と話し、恋愛や結婚について聞くと「別居中の主人と早く別れて先に進みたい。恋愛したい」と回答しました。
主人側が“子離れ・親離れ”できおらず、新婚生活にも干渉
現在、実家暮らしをしている理由を聞くと興味深い回答が。「主人側も片親で、親離れ子離れしてなく、結婚生活に逐一文句や意見をしてきてまともな新婚生活も味わえなかった。また、自分も片親なので自分の親も心配だし、そこまで相手の色に合わすのも腹立ってきて実家に帰ってきた」と現状を詳しく話してくれました。
自分の親の心配もあるという回答者ですが、相手の親からの干渉が激しく、結婚生活がうまくいかなくなったことが実家へ戻る決意をした大きな原因だと感じているようです。
「電気代やガス代が高くなっているので気を使う」
一方で、実家暮らしでの苦労について聞くと「私がいる事により、気ままに生活できた事がストレスも溜まらせているとも思う」と語り、自身が実家へ戻ったことで親のプライベートな時間を削ってしまい、ストレスをかけているのではないかと心配しているようです。また、「親孝行も今できることを心がけてもいますが、細々と口うるさくいってしまうので、ケンカにならないように気をつけている。親しき仲にも礼儀ありと思っている」とも続けています。
さらに、経済的な事情について質問すると「私がいる事により、お風呂やご飯の水道代も洗濯も1人分増え、1人暮らしをしていた親にとってはかなり電気代やガス代が高くなっているので気を使う」と胸の内を打ち明けています。
結婚生活がうまくいかずに実家へ戻ったものの、親への気遣いを常に続ける回答者。現在は収入がないため現状のような環境に身を置かざるを得ないようですが、休職が明け生活費を増やすことができれば、心配やストレスも軽減されていくのではないでしょうか。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。