All About ニュース編集部は、2023年12月20~29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、東京都練馬区在住・46歳男性のエピソードを紹介します。
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回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:46歳男性在住:東京都練馬区
同居人数:母親、自分
世帯年収:母親260万円
実家の間取り:一軒家3LDK
職業:無職
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:4万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:0円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2023年)」によると、35〜59歳男性の1カ月の平均消費支出は20万1949円です。そのうち、住居費の平均は3万5462円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた16万6000円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定や恋愛・結婚の願望について尋ねたところ、両方とも「ない」と話しました。
「実家に居る事が世の中のためにも自身のためにも一番良い」
現在、回答者が実家暮らしを続けている理由は「人間関係を築く事が出来ないため」だといいます。「人間関係を築く事が出来ず、働けず収入が無いため仕方なく実家暮らしを選んでいるだけです。実家を出ても収入が無いのでホームレスになるだけですし、実家に居れば他人に迷惑をかけずひっそりと暮らせるので実家に居る事が世の中のためにも自身のためにも一番良いと思います」と詳細を打ち明けました。
仕事をする上では多かれ少なかれ人とのコミュニケーションは必要になります。そのため、人付き合いが不得意な回答者は仕事ができず、実家での生活を余儀なくされていると感じているようです。
母親が働くも「手元にはお金は残らずギリギリ」
また、実家暮らしを続ける上での苦悩を尋ねたところ、「お金が無く生活が貧しいという事だけです。母親はパートで清掃の仕事をしていて多少収入はありますが光熱費や通信費や税金などを支払うと手元にはお金は残らずギリギリです。貧しく気持ちが暗くなる事に苦労しています」と話し、親子での生活で生活費がギリギリであることを明かしました。「人間関係を築く事が出来ないため、働きたくても働けない。悩みがあってもどうする事も出来ないので、諦めて日々悩みを抱えながら生きています」とも続けており、現状の苦悩を打開することを諦めているようです。
人間関係の構築が苦手な性格ということは仕方のないことです。しかし、将来に向けて希望を少しでも持てるように打開策を模索することが、前を向くきっかけになるのではないでしょうか。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。