All About ニュース編集部は、2023年12月20~29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、高知県室戸市在住・47歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:47歳女性在住:高知県室戸市
同居人数:母親1人、自分
世帯年収:母親150万円、自分5万円
実家の間取り:一軒家5LDK
職業:家業手伝いと在宅ワーカー
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:5万円
毎月のお小遣い:2000円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:8万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定と恋愛・結婚願望について質問すると、どちらとも「ありません」と回答しました。
田舎に住んでいても、ネット社会のおかげで快適に暮らせる
現在、実家暮らしをしている理由は「実家生活に特に不便を感じないから」とのこと。「田舎に住んでいますが、ネット社会ということもあり比較的便利に生活出来ていますし、特に不自由はないからです。家も庭付きで広いし、日当たりもそこそこ良く環境も良いから、また都会生活をしようとは思いません」と語っています。
インターネットが普及し、田舎にいてもさまざまな買い物の融通が利くようになってきました。店舗に行く必要がないため、繁華街がない地域の生活でも充実していると感じているようです。
お店が遠いため「楽しいティータイムを過ごせません」
しかしながら、実家の立地についてはやはり苦労はゼロではないようで、「都会のように気軽に遊びに行くことが難しい点」について苦悩があることを明かしました。「車に乗って2時間ほど行かないとイオンの様な大型複合施設や何でも揃う電気店がないからです。あとは美味しいパフェやパンケーキなどを提供してくれるお店も少なく、楽しいティータイムを過ごせません」と続け、お出かけをしてプライベートの時間を充実させることは難しい旨を語りました。
一方で、経済的な苦悩については「特にありません」と回答。その上で「衣食住で言うと私は食べることが好きなので『食』に偏ってしまう点。あと、必要以上に趣味にお金をかける傾向があるかもしれません」と続け、あくまで自身の趣味の面でお金が掛かっていることを告白しました。
遊ぶ場所が遠いといった苦悩はあるものの、実家暮らしをすること自体にストレスをあまり感じておらず、金銭的な面で苦労がないという回答者。実家暮らしの恩恵を最大限に受けていることがうかがえます。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。