櫻井翔さん主演のドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)が1月13日より放送スタートしました。『大病院占拠』から1年後、前作で大病院を“鬼”が占拠した事件を模倣し、今作では十二支になぞらえた“獣”が新空港を占拠。第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のあらすじ
神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」の開港式の最中、“獣”の面をかぶった集団が登場。空港は彼らによって占拠されます。現場となる空港には、1年前に病院占拠事件を解決へ導いた神奈川県捜査一課の刑事・武蔵三郎(櫻井翔)も拉致されて連れて来られました。武蔵とともに拉致されたのは彼の姉で市議会議員の武蔵二葉(奥貫薫)。二葉は、30年前に行方不明となった兄の居所をエサにおびき寄せられ、拉致されたと話します。
“獣”らが空港を完全封鎖しようとする瞬間、隙を見て逃げ出そうと試みた武蔵でしたが、出口に仕掛けられた爆弾に阻まれ失敗。武蔵は休職中のSIS管理官・和泉さくら(ソニン)を説得し、彼女をリーダーとした捜査本部が発足。空港内にいた人々がネット拡散した情報から、“獣”は十二支をなぞっていること、“鼠”と“犬”が欠けていることが明らかに。武蔵は自分たちを拉致した男女2人組がそうだと推察し、県警は2人の行方を追います。
“獣”たちから逃げ続けていた武蔵と二葉でしたが、乱闘の末、彼らに捕まってしまいます。リーダー格の“獣”は、“龍”の面をかぶった人物。武蔵が出頭を迫るも、“龍”は自分たちは獣だから本能の赴くままに動くと宣言します。
県警は武蔵を拉致した2人組を追跡し居場所を確認。倉庫の積み荷を開けようとする2人の様子を映す監視カメラは“獣”たちにハックされ、空港内でもその様子がモニターに映し出されていました。何かが引っかかる和泉は作戦中止を呼び掛けるも、横浜署署長・川越和夫(片桐仁)が号令をかけ、警部補・本庄杏(瀧内公美)らが突入。男女2人が積み荷を開けるとそこには爆弾が。捜査員に負傷者を出し、被疑者の男女2人は死亡。
一方、人質にされた空港内の人々はいくつかのグループに集められて別の場所へと連れて行かれ、武蔵は二葉と離れ離れに。武蔵を誘導した蛇の面の“獣”は、手荒なまねをしてすまないと謝罪し、おもむろに面を脱ぎます。“蛇”の正体は、病院占拠事件の際に情報分析官をしていた駿河紗希(宮本茉由)でした。さらに、空港が占拠される中、武蔵の妻で心臓外科医の裕子(比嘉愛未)もまた血まみれで負傷した謎の男(ジェシー)に脅されており――。
“鬼”から“獣”へ――前作の完全模倣ではないことに期待
“獣”の面をかぶった謎の集団に空港が占拠される過程、“獣”たちのキャストも含めた正体の謎や、彼らの空港占拠の目的、櫻井さん演じる武蔵お決まりのせりふ「嘘だろ…」など、『大病院占拠』をなぞった展開や演出が印象的だった第1話。武蔵に行方不明の兄がいたという新事実が、空港占拠事件とどう関わっているのか気になるところです。
X(旧Twitter)では早速“獣”のキャスティングや彼らの目的に対する考察が続出。「龍は高橋メアリージュンさんにしか見えない」「虎は吉川晃司さんぽい!」「猪:後藤剛範な気がする」「模倣犯ってことは、前回の鬼の兄弟関係だったりする人めっちゃいそう」「大病院の時も最初から伏線はあったから、(裕子の)手術も人質の共通点も何かしらあるんだろうね」「駿河は前作から伏線というか怪しげな雰囲気は十分にあった」などのコメントが飛び交っています。
第2話では、“蛇”=駿河から「また交渉人になってもらいます」と指名される武蔵。一方、裕子は謎の男に脅され、言われるがまま思いもよらない場所へ――。『大病院占拠』と同様に回を重ねるごとに“獣”の正体や目的が徐々に明らかになっていくと思われる本作。定型化せず新たな作品としての刺激的なミステリーやアクションが見られるのか期待です。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。