「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。
(今回の質問)
炊飯器の保温機能は何時間までならおいしく食べられますか?
(回答)
美味しさを重視するなら6時間がめどです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
「炊き立ての味」は3時間以内、「おいしい」のは6時間以内
炊飯器でご飯を炊くと、自動的に保温が始まります。このとき炊飯器の中は60℃から70℃で維持されており、いつでも温かいご飯が食べられるようになっているのです。その反面、炊き上がったご飯にずっと熱が加わることにより、表面の乾燥が進みます。また、内釜に当たっている部分のお米は、さらに加熱が進みべちゃっとしてしまうことも。最近ではこれらの変化を嫌って、保温機能を搭載しない炊飯器も登場しています。炊飯器によって異なりますが、多くの場合、炊きたての味が食べられるのは、炊飯後おおよそ3時間以内。おいしく食べられるのは6時間以内だと考えられます。それを超える場合は、冷凍保存するのが、おいしさと省エネの両面でおすすめです。
保温するときはできるだけ炊飯器のふたを開けない
しかし、保温ご飯には、電子レンジで温めるといった手間がなく、すぐ食べられるというメリットがあります。個人差はありますが、多くの場合、その便利さを加味して、12時間ぐらいは保温するという人が多いのではないでしょうか。毎朝炊いて、夕食まで食べたり、逆に夕食時に炊いて朝食まで食べるのがスタンダートです。また、家族それぞれでご飯を食べる時間が違うといったような場合にも、日常的に保温機能を使うことになります。そういった時はできるだけ保温機能にこだわったモデルを選びましょう。最新の炊飯器の中には、スチーム機能や真空機能など、さまざまなテクノロジーを使って24時間や40時間の保温を実現するモデルも。そういった炊飯器なら、乾燥しにくく、保温したご飯がより長く、おいしく食べられます。
また、保温するときはできるだけ炊飯器のフタを開けないのもポイント。何度も開け閉めしていると蒸気が出てしまい、ご飯の乾燥が進んでしまいます。
せっかくのご飯をおいしく食べるためにも、保温は最長でも12時間程度にするのがおすすめです。
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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。