そんな「LINEのアカウント乗っ取り」に関する疑問について、「All About」LINEの使い方ガイドの河原塚英信が回答します。
(今回の質問)
LINEでのアカウント乗っ取りを防ぐにはどうすれば良いですか?
(回答)
乗っ取りを防ぐには、パソコンやiPadなどからのログインを不許可にしたり、設定したパスワードを頻繁に変更することが有効です。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
ボタンを2つ押すだけ! 他の人のログインを不許可にする方法って?
LINEの乗っ取り事件は、一時期のように話題になることがなくなりました。そうしたニュースが聞かれなくなると、乗っ取られることなんてあるの? とも思いがち。ですが、運営会社のLINEヤフーですら、約40万件の個人情報を流出してしまうのですから「乗っ取りは絶対にない」とは言い切れません。この記事を読むのも、何かの縁だと思うので、対策を強化しておきましょう。LINEの公式サイトを読むと、乗っ取りの可能性としては「パソコンやタブレット版のLINEアプリから他の人のLINEアカウントにログインし、そのままアカウントを乗っ取る」ということが、考えられています。
LINEのサービス自体は、スマートフォン(の電話番号)とひもづけされています。ですが、その登録したスマートフォンがなくても、「登録メールアドレス」と「パスワード」が分かれば、パソコンなどから他の誰かがログインできてしまう可能性があるということ。実際には、パソコン版のLINEアプリも、誰もがログインできないよう対策されていますが、ログインできてしまう可能性が全くないとは言い切れないわけです。
そこでまず、いつも使っているLINEアプリの「設定」で、他のパソコンやタブレット(端末)からログインできないようにしておきましょう。
特に「私はパソコンやタブレットから、LINEにログインすることはありません!」という人や、「最近、変なメールが来て、登録メールアドレスとパスワードを入力してしまった!」とか、「友達に設定画面を見せてしまったけど、今思うと心配……」いう人は必須です。
「ホーム」→「設定」→「アカウント」と進みます。下の画像を見てもらうと分かるとおり、この「アカウント」画面に、大事な大事な情報……登録メールアドレスや電話番号が記されています。絶対に誰にも見せてはいけない画面です。
この「アカウント」画面で、「他の端末と連携」の下にある「ログイン許可」の項目を、「オフ」にします。同時に「パスワードでログイン」も「オフ」にしておくと、さらに安全度が高まります。
他端末からログインされているか確認する方法は?
乗っ取られるかもしれない! と疑った方が良い事象があります。それは、トーク画面で「WINDOWSでPC版LINEにログインしました。」と、心当たりのない通知が来たときです。実は、スマートフォン以外の、パソコンやタブレット版のLINEアプリでログインした時には、ひもづけされたスマートフォン版のLINEアプリに、ログインがあった旨の通知があります。
もし「ログインした覚えがない」という場合には、このメッセージにある通り、「他の端末をログアウト」させます。つまり追い出すわけです。
表示されているURLをタップすると、「ログイン中の端末」というページが表示されます。下の画像には「Mac」とありますが、そのほか「Windows」や「iPad」、または「Chrome」などと表示されます。
ここに表示されているのが、自身の端末ではない場合には、各端末の「ログアウト」もしくは「すべてのサービスからログアウトする」をタップします。すると、画面の向こうにいる人が見ているLINEアプリは、ログアウトされます。
試しに筆者がパソコン(Mac)でログインしている時に、iPhoneのLINEアプリから上記の「ログアウト」ボタンをタップしたところ、瞬時にMac版LINEアプリのメイン画面が消えて、ログアウトされました。
また、再度ログインされないよう、パスワードを変更するのも忘れずに。
ということで、乗っ取りに不安を感じたら、その形跡が見つけられなかったとしても、パスワードを変更することをおすすめします。
この記事の筆者:河原塚 英信
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどデジタル製品全般とSNSなどのWebサービスに精通。『GoodsPress』『DIME』『週刊SPA!』などの雑誌や、『家電 Watch』『&GP』『週刊文春WEB』などのWebサイトで執筆中。
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどデジタル製品全般とSNSなどのWebサービスに精通。『GoodsPress』『DIME』『週刊SPA!』などの雑誌や、『家電 Watch』『&GP』『週刊文春WEB』などのWebサイトで執筆中。