睡眠時のエアコン暖房は何度が正解? 寝室でのヒートショックを防ぐ、冬場の快眠環境の作り方

パナソニックは12月7日、「自宅の断熱性と冬の睡眠」に関するアンケート調査の結果を発表。その結果と、同社エアーマイスター 福田風子さんによる冬場のエアコン活用法を紹介します。(サムネイル画像出典:PIXTA)

お風呂だけじゃなく、寝室のヒートショックも要注意!?

十分に暖まっていない室内で気になるのが、多くの回答者が危惧していたヒートショックの危険性。東京都市大学教授で医師の早坂信哉先生が冬の家庭内でのヒートショックの危険性を解説しています。

●交通事故の7倍の死亡数
そもそもヒートショックとは、急な温度変化によって交感神経が強く刺激され、血圧が乱高下し、体に負担がかかって引き起こされる障害のこと。

ヒートショックによる正確な死亡者数は把握されていないものの、2013年度の厚生労働省研究班によれば、入浴事故死者数は推定で1万9000人とされており、そのうちの多くがヒートショックによる死亡とされています。2022年度の交通事故死者数は2610人となっているため、これらを比較すると、交通事故の7倍の人がヒートショックで亡くなっていることが分かります。

●お風呂場以外でも注意!
ヒートショックはお風呂場で起きるもの、と考えている人も多いかと思いますが、実は寝室や廊下も危険。例えば、30℃前後の布団の中から出て室温8℃ほどのトイレに行くような場合や、単純に布団から出るような場合も、温度差に注意が必要な場面です。

重要なのは、なるべく温度差を少なくすること。部屋全体をWHOが推奨する18℃以上に保つことや、布団から出た際に1枚羽織る、スリッパを履くといった工夫をすることが大切です。

暖房の効きが悪い……チェックすべきは「窓」と「床」

しかし、部屋を暖めようと暖房器具を使ってもなかなか部屋が暖かくならない……そんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。「効果的に部屋を暖める方法」を、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんが解説しています。

●窓にはカーテンや断熱シートを活用
まずはじめに取り組みたいのが、窓の断熱性強化。室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷えると、足元に落ちていきます。このように冷たい空気が下に行く一方、暖かい空気は上に移動する性質を持っているため、対流が起きてしまうのです。下に行った冷気はさらに床に沿って室内を広がっていってしまいます。この現象はコールドドラフト現象と呼ばれています。

こういった現象を防ぐには、窓の断熱性を上げることが重要。カーテンを床に届くように閉めたり、断熱シートを利用することで対策が可能です。

●床にはラグやカーペットを
床の防寒には、ラグやカーペットの使用がおすすめ。ホットカーペットやこたつを使う際には、床下に熱が逃げないように、カーペットの下に断熱シートを敷くようにしましょう。

睡眠時の室温・湿度は何が正解?

併せて、冬場の快眠環境の作り方についても解説しています。

●室温は16~19℃、湿度は50~60%
個人差はありますが、寝具を用いて眠る場合、室温は16~19℃、湿度は50~60%が心地良く理想的とのこと。就寝時にエアコンを使う場合、室温は18℃前後、風向きは下向きがおすすめです。寝ている人に直接気流があたらないように風向は気を付けるようにしましょう。

●寝る90分くらい前にぬるめの湯船につかる
これからの季節、手足が冷えて寝付けないという人も少なくないはず。そのような場合、寝る90分くらい前に40℃程度のぬるめの湯船につかって一度体を温めるのがおすすめです。就寝時には深部体温が下がって眠りやすくなります。

●寝具をエアコンで暖める
寒さで寝付けない場合、寝具を暖めるのもおすすめ。就寝の20~30分前に寝具をめくってエアコンをつけておけば、寝具も部屋も暖めることができます。ただし、就寝中は深部体温を下げる必要があため、就寝中に電気毛布を付けっぱなしにするといったことは避けるようにしましょう。

●加湿空気清浄機で乾燥を防ぐ
乾燥を防ぐために、加湿器や加湿機能つきの空気清浄機を併用するのもよいとのこと。湿度をコントロールしながら空気の流れをつくることができます。難しい場合には、顔周りだけのスポット的な加湿や、枕元に飲み物を置いて水分をとるのもよいそうです。
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