All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、福岡県田川郡福智町在住・38歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:38歳女性在住:福岡県田川郡福智町
同居人数:両親、自分、子ども3人
世帯年収:自分250万円
実家の間取り:一軒家4DK
職業:会社員
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:2万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:0円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「団地に引っ越す予定」と予定が決まっていることを回答。恋愛や結婚については「なし」とし、「面倒くさい」と話しました。
「母子家庭で収入が低い」ため実家住みだが、ほかのメリットも
現在、実家暮らしをしている理由は「母子家庭で収入が低いため」と回答。経済的な理由で実家にとどまっていることを明かした回答者。しかし、実家で生活する理由はほかにもあるとのこと。
「中2の息子が反抗期で手に負えない為大人の目が多い方が良いため。仕事で遅くなる時に保育園にお迎えに行ってもらうため。家事を分担できるため。体調不良の時等お互いに助け合えるため。親が高齢者のため」と、事情を教えてくれました。
経済的な理由が基盤にありながらも、実家で暮らすことによって子育てによる援助も受けられているようです。また、援助者である両親も高齢のため、回答者が近くで見てあげられていることも実家に住むメリットになっていそうです。
「介護保険も滞納しているため利用できない」
一方で、実家暮らしにおいて「家が狭くて部屋数が足りない。トイレや風呂が混む。意見や生活リズムが合わないため衝突する。一人になれない」など、多くの不満があることを語っています。子どもを含めた家族が実家に住むため、部屋数はどうしても足りないそうです。それが原因で生活リズムの乱れに大きく影響しているとのこと。
さらに、実家での金銭的な悩みについては「家にお金を入れたいけれど収入が低くてできていない。今後、親の介護等必要になるが介護保険も滞納しているため利用できない」と悩みを吐露しました。
共同生活は、同居する人が多くなると問題が発生しやすくもなります。ルールを決めるなどの解決策を模索する必要がありそうです。また、経済面において、将来的に起こり得る大きな心配を抱えているようですね。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。