<目次>
・「恵比須顔」の意味とは
・そもそも「恵比須様」とは? 語源について
・「恵比須顔」の人の特徴
・「恵比須顔」は女性に使わない方が良い?
・「恵比須顔」の使い方と例文
・「恵比須顔」の類語・言い換え表現
・「恵比須顔」の英語表現
・まとめ
「恵比須顔」の意味とは
「恵比須顔」とは、「えびす様」のように目を細めて、笑っているような顔つきのことをいいます。例えば、にこにこと、うれしそうに笑みを浮かべている様子のことです。街中や神社仏閣の境内で、「恵比須像」を見つけると、思わずこちらもにっこりと幸せをもらえる気持ちになれるかもしれません。
そもそも「恵比須様」とは? 語源について
「恵比寿駅」「エビスビール」という言葉はなじみがあると思いますが、「えびす」様からきています。恵比須様は七福神のひとりで、風折烏帽子(えぼし)をかぶり、右手に釣り竿、左わきに鯛を抱えています。商家で守護神としても祭られています。
七福神の構成や由来には諸説ありますが、七柱の神様のうち、純粋に日本古来の神様と唯一呼べるのが恵比須様だけです。そのほかの神様はインドや中国にルーツがあるとされています。
「えびす」様という神様の原点は、日本の沿岸部で古くから、「えびす信仰」という海の向こうからやってくるものが「福をもたらすもの」という信仰です。
元々は、漁業の神様としても知られ、のちに農業や商売の神様ともいわれるようになりました。あらゆる「福」を運んでくれるとされ、台所や玄関先、茶の間に祭る家庭も多くあります。
夷様、戎様、蛭子様、恵比須様、恵美須様と書き方もさまざまです。「夷」「戎」という漢字の当て字は、古来中国では、都から離れた遠い未開の異国からきたものの意味を指します。商売繁盛、五穀豊穣、大漁満足、航海安全、開運招福、学業成就の神様とされており、今でも、私たちの生活の身近にいる神様です。
「恵比須顔」の人の特徴
常にニコニコと笑顔でいることが多く、笑った際には目が細くなる、といった特徴が一般的とされています。また、恵比須様の特徴として、耳たぶが大きいことも挙げられます。これも一般的には、人やお金の縁に恵まれていることを指し、耳たぶが大きいことも恵比須顔の特徴の1つと言えるでしょう。
「恵比須顔」は女性に使わない方が良い?
「恵比須顔」は「縁起が良い顔」という意味なのですが、恵比須様のお顔は、ふっくらと丸い、ふくよかなイメージの顔です。そのため、例えば、「あなたは恵比須顔ですね」と、何気なく女性に使うと、「え? 私太っているのかしら……?」と、失礼な意味で誤解されてしまうかもしれません。なるべく控える方が良いでしょう。
「恵比須顔」の使い方と例文
「恵比須顔」の使い方を確認しましょう。いつもニコニコとして、見ていると気持ちがよくなる、福を呼びそうな笑顔のことを表現したいときに使います。【例文】
「あの人は、いつも恵比須顔だ」
「彼の恵比須顔を見ていると、こちらも思わず笑顔がほころぶ」
「恵比須顔」の類語・言い換え表現
・満面の笑み
顔全体に笑顔が広がっている様子を表す言葉です。喜びや満足などの感情を強く表現するときに使われます。・こぼれるような笑み
感情があふれて、思わず笑ってしまうことの意味です。「笑顔があふれる」と同じ意味です。・愛想がいい
「人から好感や信頼感を持たれやすい態度をしている」という意味です。人当たりのよい態度は、円滑なコミュニケーションをする上で欠かせません。基本的には、ほめ言葉に使います。・福を呼ぶ顔
幸せを呼ぶ人相のことです。顔を明るくして、ほほを上げ、額や眉をしっかり見せるようにしている人がこのように呼ばれやすいです。「恵比須顔」の英語表現
「恵比須顔」を英語で表現するには、直訳にはなりますが、以下のような翻訳がおすすめです。福を呼ぶ、幸せな顔という意味で使います。・Ebisu smile
・Smiling face
・Ebisu Face