台風接近

台風が接近。備えるべきことは

気象庁によると、台風16号は20日13時半ごろ、和歌山県田辺市付近に上陸した。この台風の影響で、宮崎県などでは記録的な大雨となり、浸水被害があった。また、西日本の各地に避難勧告などが出ている。

 

20日夜にかけては、西日本と東日本の太平洋側を中心に、猛烈な雨が降る見込みという。気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水やはん濫、暴風、高波、高潮に警戒するよう呼び掛けている。

 
接近する台風に対して、家庭ではどのように備えることができるだろうか。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏がAll Aboutで解説している。
 
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台風とは その威力は

和田氏によると、熱帯で発生する低気圧を「熱帯性低気圧」といい、このうち北西太平洋に存在し、風速17m/sに達したものを「台風」と呼ぶそうだ。台風は地球の自転の影響と上空の風の影響を受けて移動。特に軌道上に日本があるのは、日本の上空にある偏西風の影響を受けているためと和田氏は説明する。
 
台風は暖かい海面からエネルギーを供給するため、上陸した途端に供給が絶たれ、地面との摩擦などでエネルギーを放出して消滅するという。一方で、放出するエネルギーは大変大きく、平均的な台風でも原子爆弾の10万個分に相当すると言われているという。
 

台風被害から逃れるための方法

和田氏によると、個人が台風被害から逃れるための方法として、まずは台風の特性について理解する必要があるという。
 
台風の進路に自分の住む地域がある場合、その台風の風速や降雨量に注意したい。さらに住む地域が海岸地域や山岳地帯、河川の流域などである場合、風雨の増大によってどんなリスクが発生するかを理解しておくことが重要と和田氏は説明する。
 
テレビやラジオ、スマホなどで刻々と変わる台風の強さや進行方向といった情報を確認しておきたい。
 
和田氏は、台風被害を避けるために重要なことを順に挙げている。

  1. 発生後は台風の進路に注意すること。(進行方向の東側が被害が大きくなる傾向あり)
  2. 自分の住む地域がどんなリスクがあるのか理解しておく。(高波、洪水、土砂崩れ)
  3. 避難の遅れが重大な被害を生む。特に海岸地域や河川の流域、過去に洪水が発生した地域などは事前に家族で避難経路を確認しておき、速やかに避難出来るよう身支度を整えておくこと。

 

準備しておきたいものや心構え

台風の際、考えられる被害に「停電」があると和田氏は指摘する。最近では大きな停電はなかなか起きないようになっているが、水や食料などを、普段から地震対応の非常袋と兼用で用意しておきたい。また懐中電灯や、停電時に自動的に点灯するタイプの電灯があると、夜間に起きた停電に対処しやすいと和田氏は述べている。
 
台風は地震と違って、突然来るものではないだけに、十分に余裕を持って対処できる災害だと和田氏は指摘しており、場合によっては自宅が危険な地域であると判断すれば避難することも必要としている。また、台風が近づいてきたらなるべく外出を控え、海山のレジャーは延期にしてほしいと呼び掛けている。

 

事前の準備

また、和田氏は、近年増える都市型水害への備えについて解説する中で、洪水が起きる前に準備すべきこととして、以下のポイントを挙げている。

 

  • 各自治体に置いてある洪水ハザードマップを手に入れ、自宅や勤務先の近辺の洪水害発生危険性を把握しておく
  • 洪水が発生したときの避難経路を家族で確認しておく(地域の高低差を調べる)
  • 低平地部では宅地の盛土をしておくか、2階建てなどの避難室を準備する
  • 大雨時や台風接近時には、テレビ・ラジオ・有線放送に耳を傾け、洪水警報に関する情報に注意するなどが必要

 

洪水が発生したら:注意点とやるべきこと

洪水が発生した場合にとるべき行動については、和田氏は以下のような行動をとるべきだと述べている。

  • 危険と感じたらすぐ自主避難を
  • 避難する際には、高台の方向に(事前確認が重要)
  • 水深が腰まである場合、無理せず高い所で救助を待つ(安全に大人が避難できるのはヒザ上程度まで)
  • 家族や近所の人とはぐれないようお互いを長いロープで結んで避難する
  • 長い棒を使って、水面下の安全を確認(冠水した道路を歩行中、マンホールや溝に気が付かずに落ちて溺死するケースが)
  • 子供やお年寄り、体の不自由な人は背負う
  • 浮き輪、ライフジャケットなどを用意しておく

   
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