All About ニュース編集部は、2023年9月11~14日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、島根県出雲市在住・45歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:45歳女性在住:島根県出雲市
同居人数:両親、自分、弟
世帯年収:父親200万円、母親100万円、自分80万円、弟350万円
実家の間取り:1軒家12LDK
職業:小売業(パート)
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:5000円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:2万円
貯金総額:1600万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳男性の1カ月の平均消費支出は18万9753円です。そのうち、住居費の平均は2万9396円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約16万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定と恋愛や結婚願望について聞くと「どちらともいえない」と回答し、「母親が余命数年の為、母親との時間を大切にしたいから」と話しました。
母は余命数年で父は脳に障害が……両親の面倒のため実家へ
現在、実家暮らしを選択している理由は「母親が余命数年であり、共に過ごしたい」と明かしました。「入院はしていないが、家事の補佐や病院への送迎が必要。 父親が脳梗塞で倒れ、体に障害は残っていないが脳にやや障害が残り免許を返納した。そのため、車を運転する人が必要」と、実家では重要な役割があることを明かしました。
しかし、実家へ戻ることは回答者自身のためでもあるようです。「自分自身、精神疾患で、正社員からパートになり、1人暮らし出来るほどの余裕がない」と、実家へ戻ることで得られるメリットについても語りました。
「休みの日でも母親の病院への送迎で半日位潰れてしまう」
実家暮らしで苦労していることは「休日に出かける度に、何処へ行くかを聞かれる。母親がパーキンソン病もあるため、色々な補佐が必要」と回答。「休みの日でも母親の病院への送迎で半日位潰れてしまう。色々な家事手伝いが必要。留守番、電話番をしていること」と続け、自分自身の時間がないことと、特に苦労していると感じているようです。
しかし、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについては「収入が少ないので、家にお金を入れなくてもいいとはいわれている。その代わり、色々な買い物を頼まれること」と明かし、経済的な負担は軽減されている旨を語りました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。