All About ニュース編集部は、2023年9月11~14日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、東京都調布市在住・46歳男性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:46歳男性在住:東京都調布市
同居人数:父親、自分
世帯年収:父親320万円、自分0円
実家の間取り:マンション2LDK(持ち家)
職業:無職
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:0円
毎月のお小遣い:5000円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:0円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳男性の1カ月の平均消費支出は18万9753円です。そのうち、住居費の平均は2万9396円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約16万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「なし」とし、「実家を出るお金も無いですし仕事も無いので出れないからです」との回答。
また、恋愛や結婚願望についても「なし」とし、「仕事も無くお金も無いので恋愛や結婚は自分には無縁だからです」と話しました。
「仕事も収入もないから実家で生活する以外に選択肢が無い」
現在、実家暮らしを選択している理由は「仕事が無いので自分の収入もありません。そのため、実家で生活する以外に選択肢が無いからです」と明かしました。「これまで仕事をしようと様々な会社や企業200件ほど面接を受けましたが全て不採用でした。仕方なくアルバイトをしようと思い、コンビニやスーパー、引っ越し屋や飲食店、警備員など様々な求人募集に応募し、面接を180件ほど受けましたが全て不採用でした。そのため、私は社会不適合者なのだなと思い、それ以降は働く事を諦め一生実家で暮らさざる得ないと思ったのです」と現在までの状況を告白しました。
その一方で「私の本心は実家を出て1人暮らしをしたいです。しかし働き口が無ければ実家を出たいという気持ちがあっても現実的には出れないのです」と続け、本心では自分自身で稼いだお金で1人暮らしをしたいという旨の内を打ち明けました。
「将来的には生活保護を受ければいいと思っている」
実家暮らしで苦労しているのは「特にありません」と回答。「父親とは自宅内でも顔を合わすのはたまにです。部屋は父親用の部屋と私用の部屋があるためキッチンなどでたまに顔を合わす程度で、会話も特にしないので自由気ままに過ごしています」と続けました。
しかし、実家暮らしをする上でお金に関する悩みもについては、「毎月5000円の小遣いを貰っていますが、タバコと酒を買うとほとんど無くなるので、趣味や衣服などに使うお金は一切無いのが辛いです」と語りました。
実家での生活自体は特に問題ないものの、自身の娯楽や嗜好品に費やすお金が少ないのは、仕方ないと分かりつつも辛いと感じているようです。
また、「私は収入が無いためお金が無いのは悩みですが、悩む事も面倒なので諦めています。将来的には生活保護を受ければ良いかなと思っています」と、仕事が見つからなかった場合の将来的な考えも明かしました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。