米Appleは9月12日(現地時間)、新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 9」(以下、Series 9)と「Apple Watch Ultra 2」(以下、Ultra 2)を発表しました。
人差し指と親指をタップすると反応する新しい操作方法「ダブルタップ」やオフライン環境で動作する「Siri」など、ウェアラブルデバイスの強みがさらに生かせるアップデートとなっています。
片手操作が可能なダブルタップやオフラインで操作可能になったSiri
「Apple Watch Series 8」と比較してGPUが30%高速化、機械学習タスクを最大2倍の速度で処理可能となった「S9」チップを搭載したSeries 9は、さまざまな操作のトリガーとなる新しい操作方法「ダブルタップ」機能を搭載。人差し指と親指をタップすると反応し、電話に出たり、タイマーを停止したりといった操作が片手でできるようになりました。
ニューラルエンジンの強化により、Siriをオフライン環境で実行可能に。音声認識の精度も最大25%向上し、より素早く正確な反応が期待できるほか、ヘルスケアデータの記録も可能になっています。
犬の散歩や料理、フィットネス、自動車の運転など、ともに過ごす機会の多いウェアラブルデバイスなだけに、さらにかゆいところに手が届く新機能といえそうです。
ディスプレイはSeries 8の2倍となる2000ニトに対応。ラインアップはアルミニウムモデルがミッドナイト、スターライト、シルバー、(PRODUCT)RED、ピンク、ステンレススチールモデルはゴールド、シルバー、グラファイト、ケースサイズはともに41ミリと45ミリです。
Series 9はApple初のカーボンニュートラル製品です。ケースや内部部品には再生素材をふんだんに使用し、毎年同時に発表されるエルメスモデルからも動物性素材のベルトを排し、ニットやラバーモデルが登場。ナイキモデルも再生素材を使ったスポーツループを発表しました。通常ラインアップでもカーボンニュートラル素材を選べます。
価格はアルミニウムモデルが5万9800円から、ステンレススチールモデルが10万9800円からとなっています(Wi-Fiモデルの場合)。予約受付開始は9月13日、販売開始は22日です。
タフな仕様をさらに強化した「Ultra 2」は12万8000円
上位モデルのUltra 2は、バッテリー駆動時間が36時間(低電力モードで72時間)、カスタムアクションボタン、49ミリのチタニウムケースはそのままに、3000ニトの明るさに対応したディスプレイや、海面下500メートルから9000メートルの高度、マイナス20度から55度の気温までをサポートするなど、タフな仕様をさらに強化するアップデートとなっています。
Series 9と同じS9チップを搭載しダブルタップ機能にも対応。カメラリモートのシャッターを押したり、コンパスアプリで高度表示切り替えといった操作も可能なほか、同じチップを搭載したiPhone 15シリーズを探す「正確な場所を見つける」機能が強化されています。よりタフでアクティブな環境でもしっかりとサポートしてくれるデバイスにアップデートしました。
価格は49ミリのチタニウムモデルのみで12万8000円。バンドはアルパインループ、トレイルループ、オーシャンバンドの3種類で、こちらも予約受付開始は9月13日、販売開始は22日です。