(今回の質問)
メルカリで100円の値下げを断るのはケチなのでしょうか?
(回答)
100円の重みは販売価格によって異なるので、ケチと言い切れません。値下げ幅はパーセンテージで見ると判断しやすくなります。
以下で詳しく解説していきます。
販売価格によって100円の重みは異なる
もし商品の販売価格が10万円ならば、100円の値下げは出品者にとってお得な交渉になるのかもしれません。一方で販売価格が500円の商品に対して100円の値下げとなると、ちょっと厳しいと思うのではないでしょうか。
メルカリでの販売は販売手数料や送料を引くと、売上金が少なくなってしまうからです。もし筆者が500円の商品を出品していて「100円の値下げをしてください」と言われたら、おそらく断ります。この場合、自分をケチとは思いません。
許せる値下げ幅を決めておこう
筆者の場合、値下げ交渉でどのくらいの金額を下げるかはパーセンテージで考えるようにしています。そうすれば販売価格に対する値引き金額の重みが同じ程度になります。
どのくらいの幅を下げられるのかは、ユーザーによって異なります。All About ニュース編集部が2023年8月に実施したアンケート調査では、メルカリで「許せる値下げ交渉幅」は、1位「5%未満」(48.4%)、2位「5〜10%未満」(40.8%)でした。
最も多かったのが「5%未満」としているのは、販売価格をギリギリに設定していることが理由でしょう。メルカリの販売手数料と送料、そして納得できる売上金を考えての価格設定ですから、大幅な値下げができないということです。次に「5〜10%未満」の値下げ幅なら許せる人が多いことにも関連付けられます。
一方で気になるのが「15%以上の値下げ幅でも許せる」(回答者の6.0%)と答えたパターン。大きな利益を求めずに、捨てるくらいなら誰かに使ってもらおうと考えているようです。さらに、引っ越しなどのタイミングで少しでも早く売り切りたい場合も、値下げ幅が大きくても承諾できるのでしょう。他には、値下げを前提にしてもともとの販売価格を高めに設定しているユーザーもいます。
ユーザーが置かれている状況や設定している販売価格によっても、受け入れられる値下げの幅は違ってくることが分かります。値下げをしたばかりに自分の利益が損なわれてしまうのは好ましくありません。納得できる売上金はしっかりと確保していきましょう。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。