8月6日から、阪神甲子園球場にて開催されている「第105回全国高等学校野球選手権大会」。連日激闘が繰り広げられる中、創成館(長崎)を相手に1失点完投勝利した沖縄尚学(沖縄)の東恩納蒼投手(3年)のピッチングなど、注目選手の活躍にも期待が寄せられています。
All About ニュース編集部は、8月9〜17日の期間、全国10〜70代の男女197人を対象に、「歴代甲子園」に関する独自アンケート調査を実施。今回は、歴代の甲子園で印象的だった試合ランキングを紹介します。
>4位までの全ランキング結果
第2位:1998年準々決勝 横浜×PL学園
2位は、1998年夏の大会準々決勝の横浜高校(神奈川)対PL学園(大阪)の試合。5対5で延長に突入し、3時間を超える延長17回の熱闘の末、春夏連覇を狙う横浜高校が勝利。「平成の怪物」とも言われた横浜高校のエース、松坂大輔投手は1人で250球を投げ抜きました。感動を呼んだ試合は、同時に投手の球数問題に結びつき、2018年春の選抜からはタイブレーク制が導入されるなど、甲子園の歴史を大きく変える試合にもなりました。回答者からは、「現在では考えられない延長17回を一人で投げ抜いた松坂の試合だから」(48歳男性)、「延長17回の死闘が凄まじかった」(41歳男性)、「すごく感動して泣いた記憶があります」(36歳男性)、「松坂世代の最高の試合です。こんなにも高校野球にドラマがあるとは知りませんでした。こんなに興奮した試合はありません」(42歳男性)、「現地に観に行き、延長戦で繰り広げられたシーソーゲームには球場全体が沸き上がり渦巻くような大歓声だったことを今でも鮮明に覚えているため」(43歳男性)など、松坂投手の投球や息を呑む試合展開に感動したことが忘れられないとの声が多数寄せられました。
第1位:2006年決勝 早稲田実業×駒大苫小牧
2位は、2006年夏の甲子園決勝、早稲田実業(西東京)対駒大苫小牧(南北海道)でした。早稲田実業の斎藤佑樹投手と駒大苫小牧の田中将大投手のエース対決に注目が集まった決勝戦は、1対1のまま延長15回で決着がつかず、37年ぶりの「決勝再試合」に。9回表で駒大苫小牧に1点差に迫られた中で迎えた最終打者・田中将大選手を空振り三振に抑え、早稲田実業が夏の甲子園初優勝を果たしました。「決勝戦が引き分け再試合になって、翌日、ゆうちゃん対まーくん、最終打席がまーくんだったのがドラマチックだった!」(46歳女性)、「二人の投げ合いがドラマチック」(50歳男性)、「ハンカチ王子と田中将大は同級生です。周りの友人もほとんど見ていました。凄まじい勝負で感動をし、とても印象に残っています」(34歳男性)、「やはり北海道代表の駒大苫小牧と早稲田実業の引き分け再試合の決勝戦です。とても見応えがあり、駒大苫小牧は負けてしまい悔しかったですが、何か爽やかな敗戦という、両チームともよくやったという気持ちになりました」(60歳女性)など、珍しい「決勝再試合」を闘い続ける両チームに感動して、両チームとも応援したという声が多く見られました。
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この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。