夏休み目前の7月に入り、都内の美術館では、夏休みに向けた「特別展」「企画展」が多数開催されています。人気の企画展を催す美術館には多くの人が集中しますが、都心にありながら、ゆっくりと美術作品を観賞できる意外と“穴場”な美術館もあるようです。
All About編集部は、5月23日~6月22日の期間、全国10〜70代の男女261人を対象に、「東京の美術館」に関する独自アンケート調査を実施しました。今回はその中から、「意外と穴場だと思う東京の美術館」ランキングを紹介します。
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第2位:根津美術館(港区)
第2位は、「根津美術館」でした。特別展で公開されることもある尾形光琳による『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』などの国宝、重要文化財を含む7000点以上ものコレクションから、テーマごとに選りすぐった名品が展示されています。4棟の茶室を含む広大な庭園や豊かな自然を眺めながら休めるカフェなど、都会の真ん中にいることを忘れてしまうほど、緩やかな時間を感じられる空間です。
回答者からは、「喧噪から離れて、落ち着いた空間でゆっくりと鑑賞できるから。日本庭園も良い(34歳女性)」「庭や佇まいが美しい(45歳女性)」「都会の真ん中で喧騒を忘れてゆっくりできるから(46歳女性)」「庭園がきれいで散歩におすすめ(39歳女性)」など、都会の喧騒(けんそう)を離れて、しっとりと落ち着いた雰囲気で観賞できるとの声がありました。
第1位:東京都庭園美術館(港区)
第1位は、「東京都庭園美術館」でした。芝庭、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアに分かれる広大な庭園が特徴的な施設です。旧朝香宮(あさかのみや)邸を活用し、家具の細部にまでアールデコ様式をとどめた建物は、国の重要文化財に指定されています。緑豊かな庭を眺めながら軽食やスイーツも楽しめる併設のカフェも人気です。回答者からは、「雰囲気がよく、ゆったり過ごせるから(31歳女性)」「美術品ではなく、建築を堪能するという一風変わった美術館だから(25歳女性)」「雰囲気が素晴らしい。四季折々楽しめる(55歳女性)」など、建築や庭の雰囲気が素晴らしく、カフェも楽しみながらゆったりと過ごすことができるとの声もありました。
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※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。