暑がり・寒がりが同室で過ごすコツ! 「PMV」をコントロールしよう
調査結果から、9割近くの人が体感温度の違いを感じた経験があることが明らかになりました。そこで、パナソニック エアーマイスター 福田風子さんが、暑がりな人と寒がりな人が同室で過ごすコツを紹介します。●6つの要素で算出される「PMV」で暑さを正しく理解しよう
●着衣量でPMVをコントロール
環境省が取り組む「クールビズ」が呼びかける「快適に過ごせる軽装」も、PMVの要素の1つ「着衣量」に注目したもの。室温28℃時の「軽装」と室温26℃時の「スーツ」の温熱感はほぼ同じとされています。着衣量のコントロールは、シンプルながらも効果のある方法といえそうです。
●気流でPMVをコントロール
気流(風速)をコントロールすることで、体感温度は1~2℃変化します。例えば、扇風機で「中」程度である秒速1メートルほど風速が上がると、体感温度は約1~2℃くらい変わります。暑いと感じている人は、個別に扇風機を併用することで、体感温度を下げることが可能ということです。同じ考え方で、エアコンの風向きを変えることも有効な手段となります。暑がりな人に風が直接当たるように風向きを下向きにし、寒がりな人が直接当たらない場所に移動するとよいということです。
体感温度別、PMV活用法! 節電効果もある?
PMVは暑がりな人と寒がりな人が同室で過ごす場合以外でも、エアコンを効果的に活用するために重要な指標です。体感温度別に、PMVの指標を用いた効果的なエアコン活用法を紹介します。
●暑がりな人は、風量を上げて節電に
設定温度を下げずに風量をアップさせれば、体感温度を下げることが可能です。設定温度を1℃下げた場合に比べて、設定温度を変えずに風量をアップさせた場合、年間約1400円以上も節約できることが分かっています(※パナソニック製のエアコン「CS-F403D2」を使用した場合。電気代31円/kWhでの実験)。空気を冷却するよりも風量を強くする方が、少ないエネルギーで済むためです。
●寒がりな人は、冷えすぎを避けて快適に
着衣量や風向きを調整するなどしてPMVをコントロールすることで、“冷えすぎ”を避けることができます。パナソニックが2023年5月に行った調査でも、エアコンを我慢する理由として「電気代がかかるから」に続いて最も多かったのが「冷えすぎるから」という回答でした。ですが、熱中症予防の観点からエアコンは我慢せずに活用したいところ。適切なPMVコントロールで、冷えすぎを避けながら熱中症の予防をしましょう。
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