実家暮らしを選ぶ理由は、人によってそれぞれ。経済的な事情、職場へのアクセス、自身の体調、親の介護など、さまざまな事情を抱えている場合もありますが、中には家族構成が影響することも。
All About編集部は、2023年5月29日~6月12日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、神奈川県横浜市港南区在住・38歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:38歳女性在住:神奈川県横浜市港南区
家族構成:両親、自分
世帯年収:両親の年金、自分100万円
実家の間取り:2LDKの中古マンション
職業:フリーランス
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:7万円
毎月のお小遣い:5000円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:不明
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定の有無を聞くと「ない」とし、その理由として「一人っ子なので、親の面倒を見たい」と話してくれました。
就職氷河期で「無理に一人暮らしする必要はないと思った」
現在、恋愛や結婚願望はあるのか聞くと、「どちらともいえない」と回答。理由は「ない訳ではないが仕事が大変なので」とのことでした。実家暮らしを選んでいる理由を尋ねると「就職氷河期で大した仕事が見つからず、一人暮らしできる生活の余裕がずっととれなかった。親も仕送りする余裕はなかった。ただ、一人っ子なので親の面倒を見た方がいいと思い、無理に一人暮らしする必要はないと思った」と話してくれました。自身の生活への不安と、一人っ子ならではの責任感から実家暮らしを選んでいるようです。
実家暮らしで苦労していることは「在宅ワークなので、仕事中に家族が『あれやって』『これやって』と声をかけてくるのが不満。『スマホに変なメールがきた』など、ただの迷惑メールでもいちいち声をかけてくる。ただ、自分しか教えられる人がいないので、仕方がないと思う」と答えてくれました。リモートワークならではの苦労もあるようですね。
※回答者のコメントは原文ママです