メルカリで商品を出品する際、販売価格は出品者が設定しますが、何かコツはあるのでしょうか。ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年の筆者が、メルカリの販売価格の決め方について解説していきます。
判断基準はコメントのやりとりが面倒かどうか
メルカリに出品する際、販売価格をいくらにするか悩むユーザーも多いと思います。相場を参考にするだけではなく、値下げ交渉のことも考えてしまうからですね。そうなると値下げ前提で値段を高くするのか、それとも値下げ不可で値段を安くするのかになりますが、ポイントはコメントのやりとりをどう感じるかだと筆者は考えています。
つまり、売りやすさや出品者の金銭的なメリットではなく、コメントのやりとりの面倒さで決めるということです。理由は、設定した価格がその商品の相場より少し安い場合はすぐに売れるでしょうし、仮に高く出品しても相場付近での値下げ交渉が行われ、その価格に落ち着くからです。
コメントのやりとりが面倒な場合
もしコメントのやりとりが面倒だと感じるなら、最初から値下げ不可にして値段を相場に設定しておきましょう。メルカリを利用するユーザーの多くは、出品者のプロフィールを確認するので、そこに「値下げ不可」と記載があればほとんどの場合、交渉はしてきません。中にはプロフィールを読まずに交渉をするユーザーもいますが、そのときには「値下げ不可です」と返事をすれば問題ないでしょう。
コメントのやりとりが面倒でない場合
コメントへの返信が面倒でないならば、やりとりをした上で価格を下げていきましょう。交渉に関しては、相手から具体的な価格が提示される場合と、「値下げできますか?」のように価格が提示されない場合があります。
前者ならばその価格で了承するかどうかの判断になります。後者のコメントならば、出品者から価格を提示しても良いですし、「希望の価格を教えてください」と相手に提示を求めても良いでしょう。その上で両者が価格に納得すれば、取引が成立します。
価格よりもスピード重視の購入者もいる
メルカリではできるだけ安く買いたいと考えるユーザーがたくさんいる一方で、スピードを重視するユーザーもいます。例えば、使用する日が決まっている場合です。「4日後に使いたい!」となったら、配送日数を考え、値下げ交渉で時間をかけてはいられないので、発送までの日数が1〜2日の出品者を選ぶことになります。
もしかしたら、コメントで「4日後に使いたい」と事情を説明して発送を急いでくれるようにお願いするかもしれません。要望に応えられるならば多少高くても購入してもらえます。
メルカリの値下げ交渉に関しては、コメントのやりとりが面倒だという意見もあります。必ずしも交渉に応じる必要があるわけではありませんから、「値下げ交渉不可」としても問題はありません。自分にとってやりやすい方法を見つけていきましょう。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。