札幌市・森でヒグマに遭遇した天災系YouTuberの動画と、マネージャーのツイートに物議「然るべき対応するのは貴方達では?」「納得のいく説明を」

自称・天災系YouTuberが5月6・7日に公開したヒグマ遭遇動画が波紋を広げています。さらに15日、マネージャーがツイートした内容に怒りの声が相次ぐ状況に……。(サムネイル画像出典:葉田ルコさんYouTubeチャンネルより)

天災系YouTuberと自称する葉田ルコさんが、5月6・7日に公開した動画と、同YouTuberのマネージャーが15日にTwitterへ掲載した内容が、波紋を広げています。
 

【動画:天災系YouTuber、森の中でウーバー食べてたらまさかの緊急事態発生...】
 

札幌市内の森でピザを食べながら撮影

6日に公開された動画で葉田さんは、北海道札幌市内の森でピザを食べながら質問に回答していく撮影をしていたところ、子ども3頭を連れたヒグマの親子と遭遇。葉田さんらがその場を離れ車に戻った際、遭遇したヒグマたちにピザやポテトを食べられました。「北海道の森はどこでもヒグマが出る可能性があるから」「念のため車も近くに置いておいたので何とか助かりました」と話しています。
 

7日にはその一部始終を収めた動画を投稿。車に避難する葉田さんらの姿や、「テーブル壊れた」などと車中からヒグマたちの動向を実況したほか、ヒグマがいなくなった後の現場に戻り、片付ける様子も公開されました。
 

また、動画の概要欄には「今回の動画に関して、100メートルも無いくらいに民家がある場所での撮影です。大きな声で撮影していても、周りに人が居ても熊は寄って来ました」「人間の食べ物を熊が食べてしまう事は良く無い事ですが、突然熊が現れた時は命を優先してください」とつづられています。
 

コメント欄には「無事で良かった。皆冷静で凄いわ…」「助かって良かったね」「冷静な判断ができていてすごい」など比較的、穏やかなコメントが多く寄せられました。中には「山の中腹、山頂近くの観光スポットで親子グマは珍しく無い」「食べ物を持って逃げて欲しかった。餌付いちゃった熊は危険な熊になってしまう」などの声も上がっていました。
 

「人の食べ物を食べてしまった熊は駆除されるんですよ」

さらにこの動画が一部報道で取り上げられると、批判の声が強まります。15日、葉田さんのマネージャーは自身のTwitterで、「今回ニュースに取り上げられましたヒグマの動画に関しまして一部の方から事実とは異なる情報が出回っており、それによって葉田ルコチャンネルのイメージを下げるような行為、表現としてこれに対し然るべき対応を検討致します」とツイート。
 

「然るべき対応するのは貴方達では?」「納得のいく説明を」「『人間の食べ物の味を知ったヒグマ』の今後の行動について責任を取れますか?」「人の食べ物を食べてしまった熊は駆除されるんですよ」という声や、「熊が出る可能性がある場所で食い物の匂いをただよわせてたらよってくる可能性がある事ぐらい考えらんねーの?」「近隣住民がどれだけ羆が人間の暮らすエリアに降りてこないように努力してるか想像してはいただけないのですね?被害がでたら天災や自然災害ではなく人災ですが理解されてますか?」など、批判の声が相次ぎました。
 

猟師の高齢化もクマ増加の原因に

近年、クマが増加傾向にある北海道。札幌市の公式Webサイトによると、ヒグマはオスだと体長が約2メートルで体重は約150~400キロ。メスでも約1.5メートルあり、体重は約100~200キロあるといわれています。その大きさのヒグマを駆除できる技術を持つ猟師が高齢化により減少しているのも、クマが増加した理由に挙がっています。そのような中で、“人の食べ物の味”を知ってしまったヒグマが人里に下り、人を襲う危険性も上がる可能性が高いため、批判が相次いだと思われます。

札幌市は、同市の公式Webサイトでヒグマの出没情報を提供しているほか、同市公式LINEでヒグマ出没情報も配信しています。
 

 

 

 

【おすすめ記事】
「2度クマと遭遇」男性が4日ぶりに救助…クマから身を守るには
渓流釣り中の男性、クマを目つぶしで撃退 クマから身を守るには
約100匹飼育の動物系YouTuber、妻への暴力行為で逮捕・釈放を経てYouTube引退へ。動物虐待疑惑については「真っ向から否定」
コレコレ、約13年にわたるニコニコ生放送を引退。今後の有料配信はツイキャスへ移行

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】