>参考:新卒3年目未満に聞いた「今の会社を辞めたい理由」TOP5
Q. 新卒3年目、転職に焦りますがもう少し働いたほうがいいでしょうか? 職種を変えられるのは「3年目まで」ですか?
新卒3年目になると、仕事に少し余裕も出てきて、自分のキャリアについて改めて考えたり、周囲にも転職を考える人が増え始めたりします。また、「第2新卒」として職種を変えて再スタートできるのは3年目までとの情報もあり、今の職種でずっと働くより、職種を変えて働きたいと考えている人は特に、「転職するなら3年目のうち?」と焦るかもしれません。
識学が3月に実施した調査によると、新卒入社3年未満の若手社員の58.7%が今の会社を「辞めたい/転職したい」と考えているようです。
A. 早めの転職よりも「1つの職場で3年間働いた」という実績を作るのも1つ
新卒3年目というのは仕事にも慣れたり、転職する同期が出てきたりと自身のキャリアを考え始める時期だと思います。「このままでよいのか?」と悩み不安な気持ちにもなると思いますが、社会人3年目という節目の時期に自身のキャリアを考えることはとても大切なことです。「第2新卒」という言葉が出てきてから「新卒から3年目までが転職のチャンス?」というイメージを持たれがちかもしれませんが、決してそんなことはありません。第2新卒という言葉の真意は「1度社会に出ていても、3年目くらいまでは新卒と同様にチャンスをあげましょうよ」というもので、3年目以降に転職が難しくなるわけではありません。逆に20代まではどの職種や業界であっても、未経験でチャレンジする機会は得られるでしょう。
特に今、本当にやりたいことが見つかっていない人や、今の職場に特に不満がないけれどただなんとなく焦っている、というような状態の人は、とりあえず今の仕事を続けてみて「1つの職場で3年間働いた」という実績を作ることも重要です。3年間働けば転職する際にはその分野の経験者として評価をされます。もし未経験の分野に挑戦するにしても、1つの分野をしっかり3年間やってきた上で、新しい分野にチャレンジしたいと伝えれば説得力も増します。
もし今の仕事や職場に少しでもやりがいや働きやすさを感じているのであれば、転職を考えるよりも、今の仕事で形に残る成果を残すことを考えてみるのも、将来の自身のキャリアを広げるチャンスになるでしょう。
小寺 良二 プロフィール
ライフキャリアコンサルタント。米国の大学を卒業後、アクセンチュアを経てリクルートに入社し企業の採用・人材育成に携わる。2009年に独立後は、若者のキャリア支援の専門家として、大学の教員やキャリアカウンセラーに向けた研修、企業・官公庁のプロジェクト支援など多岐にわたって活動中
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