横浜の老舗ローカルビアカンパニー「横浜ビール」が、良品計画 横浜事業部、横浜市資源循環局と連携し、資源循環と地域の魅力を生かしたレトルト「ハマクロカレー」を2023年4月21日に発売。なぜ横浜ビールがカレーを発売することとなったのか、資源循環とはどういうことなのか、無印良品 港南台バーズで発表会が開催されたので、その謎に迫ります(画像は全て筆者撮影)。
ローカルビアカンパニー「横浜ビール」について
2023年で24年目を迎える、横浜で1番古いローカルビアカンパニー「横浜ビール」。クラフトビール醸造所を横浜市中区に構え、苦みの少ない飲みやすいビールから個性的なビールまで、飲む人の心に響くクラフトビールを醸造しています。近年は、「人と人を繋ぐビールで横浜の暮らしにワクワクを」をミッションに、街づくりにも積極的に取り組んでいます。
その活動の中で、地域事業者や住民と交流・連携を図りながらイベントや地域発の商品開発などにも取り組む「良品計画 横浜事業部」と出会い、「地域の魅力を地域で育てたい」という共通の取り組みや思いと、横浜ビール直営レストラン「驛(うまや)の食卓」でも定番メニューとして好評だったビールを使用したカレーを手軽に味わえるレトルトカレーを作りたいという思いが重なり、横浜市資源循環局と連携して「ハマクロカレー」を共同開発し、発売することになりました。
「ハマクロカレー」の「ハマクロ」とは?
ハマクロカレーの「ハマクロ」は、地元の人々に「自分たちのビール」として身近に楽しんでもらえるように、との思いから生まれた缶ビール。この「ハマクロ」に横浜のブランド豚「はまぽーく」を一晩漬けこみ、熟成させて仕上げたカレーです。
脂にクセがなくすっきりとした豚肉・はまぽーくとハマクロのコク、ハマクロの特長でもあるフルーティーな酸味がうま味と味わいを引き出しています。
「モルト粕」をスパイス、パッケージに使用
ハマクロカレーは、使用する調味料にもこだわっています。横浜生まれの清水屋ケチャップ、岩井の胡麻油のほかに、クラフトビールを醸造する際に出る麦芽の搾りかす「モルト粕(かす)」をパウダー状にしたものを苦味のスパイスとして入れてあります。
通常、モルト粕は、脱水・乾燥させて焼却処分しています。横浜ビールでは、堆肥化する取り組みを行っていますが、今回は新たな取り組みとして、このモルト粕を混ぜ込んだアップサイクル再生紙「クラフトビールペーパー」をパッケージに使用しています。クラフトビールペーパーの製造は、その工程上、モルト粕の脱水・乾燥が不要でCO2排出削減にもつながり、モルト粕の再活用の新たな選択肢となっているそうです。
クラフトビールペーパーを製造しているのは、横浜のスタートアップ企業であるkitafuku(キタフク)。同社の松坂社長は「ハマクロカレーのためにイチから制作したオリジナルパッケージです。1枚1枚風合いが異なりますので、ぜひ手に取ってご覧ください」とコメントしています。
「ハマクロカレー」を食べてみた!
「ハマクロカレー」を試食させてもらいました。はまぽーくがゴロゴロと入っているのに驚きました。ひと口食べてみると、コクとフルーティーなうま味が口の中に広がります。ビールと一緒に楽しめるよう、辛味やスパイシーさは控えめ。もちろん「ハマクロ」との相性は抜群です。
横浜ビールの広報担当の横内さんは「何度も試作を重ね、約1年かけてようやく発売にこぎつけました。ぜひビールと一緒に味わってみてください」とコメントしています。
ハマクロカレーは、横浜ビール直営レストラン「驛(うまや)の食卓」(横浜市中区住吉町6-68-1)、横浜ビール通販サイトのほか、横浜市内の無印良品7店舗(港南台バーズ、そごう横浜、Colette・Mareみなとみらい、横浜ジョイナス、NEWoMan YOKOHAMA、無印良品500 星天qlay店、イオン金澤八景)で販売しています。価格は税込798円。
【おすすめ記事】
・サウナー待望の「ハレタビサウナ」誕生! 街を歩けば“サ飯”に当たる横浜中華街で「ととのう」
・横浜・山下公園に足湯が出現!? 朝から夜まで魅力あふれる「ザ・ワーフハウス 山下公園」オープン
・「キリン横浜ビアホール」オープン! できたて直送ビールに合う料理には“3つのこだわり”が
・横浜高島屋の屋上でビアガーデンがスタート! 疫病退散を願う獅子舞のステージも
・横浜のおすすめビアガーデン! ハマ風を感じる人気スポット