神木隆之介がついに登場! キーマンは誰? NHK朝ドラ『らんまん』の見どころを元テレビ局スタッフが解説

神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説『らんまん』。元テレビ局スタッフが魅力や見どころを紹介していきます(画像出典:『らんまん』公式サイト)。

NHK連続テレビ小説『らんまん』(画像出典:公式サイト

4月3日に放送をスタートした、NHK連続テレビ小説『らんまん』。神木隆之介さんが主人公・槙野万太郎を演じ、妻でヒロイン役の西村寿恵子を浜辺美波さんが担当します。
 

主人公のモデルとなっているのは植物学者の牧野富太郎氏で、登場人物や団体名を一部改称しているオリジナルストーリーとなります。4月17日週には万太郎の幼少期編が終わり、ついに神木さんが演じる万太郎が登場。この記事では、元テレビ局員が分かりやすく『らんまん』の見どころや魅力を紹介します。
 

天才子役の演技にしびれた! 序盤の『らんまん』

4月17日の放送回から、ついに主人公・万太郎を演じる神木さんが登場しています。放送開始から2週間にわたって、少年期の万太郎がどのようにして成長してきたかを描いてきました。万太郎を演じているのは、天才子役と評判の小林優仁さん。優仁さんは、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で、主人公・渋沢栄一の幼少期を演じたこともあり、その表現力は大きな反響を呼びました。

少年期編では、造り酒屋の次期当主として期待をかけられる万太郎の苦悩と成長が見られます。はたから見れば裕福な家庭に生まれ、何不自由ない万太郎。しかし、幼少期に父親と祖父を亡くし、稼業を継ぐことを半ば強制的に周囲から押し付けられ悩むことになります。
 

そんな中、万太郎はひょんな事から植物に興味を覚えます。何よりも植物が大好きな万太郎は当然、稼業の勉強に身が入りません。そんな万太郎を心配しながらも、一生懸命に応援し続けるのが母親の槙野ヒサです。
 

女性たちの力強さと優しさに心が震える

そんなヒサは、結論から言えば物語の序盤に病気により命を落とします。ヒサを演じるのは、広末涼子さん。物語が始まってから、寝たきりだったヒサですが、最後まで優しいまなざしで万太郎と姉の綾を愛し続けます。
 

特に広末さんの演技が秀逸だったのは、ナチュラルな土佐弁にあります。物語の舞台は広末さんの出身地・高知県で、地元でも大きな評判を呼んでいます。そんなヒサは子どもたちを心配しながら4月7日の放送で天国へと旅立ちます。

自然な土佐弁なのですっとセリフが入り、さらに広末さんの慈愛に満ちた表情に多くの視聴者が共感。まさに聖母のようなヒサは、男女問わず感動を与えたキャラクターとしてドラマを引っ張り続けました。
 

悲しい別れをしたヒサの代わりに、万太郎と綾を厳しく育てるのが松坂慶子さん演じる祖母・タキです。ヒサとは違い、気が強く真っすぐな性格のタキ。夫と跡取りの1人息子に先立たれてから、造り酒屋の「峰屋」を切り盛りしています。峰屋を守り続けることが生きがいであり、なんとか万太郎に稼業を継がせようと孤軍奮闘。なので、酒造りにまったく興味がない万太郎には、時に大声を上げて厳しく育てます。
 

徹底して万太郎を当主にするため、さまざまな教育を施すことに。幼い万太郎に厳しく当たりますが、それも全ては愛情の裏返しです。万太郎が、造り酒屋の当主になったときに困らないよう、あえて厳しくしているのでした。
 

そんなタキは、どこか酒造りに興味がない万太郎の思いを感じ取っています。代々守ってきた「峰屋」と、最愛の孫が本当にやりたいことを知り1人悩む。強い女性の姿が、タキを通じて描かれることになります。


>次ページ:キーマンは誰? 神木さんの演技にも注目!

 

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